野菜が欲しい! | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

インジゴ


今日はニャチヨービだって

だからお部屋に家族が揃っていて


私たちは寒いからお部屋の真ん中で

みんな寄り集まってじっとしてた


danngo07418


魔女はベランダで雨に濡れながら

やはりグッチョグッチョに濡れた洗濯物を取り込んでいる


ふつう、雨が降る前に取り込むんじゃないの?


でもたしか、昨日も雨だったよねぇ

水が滴る洗濯物を取り込む必要が、どこにあるのかわからない・・


こもままだと

もう見捨てるしかないね・・ とみんなで話し合った



魔女 「さ~て、今晩のおかずは何にしよーかなぁ」


家族① 「私、野菜が欲しい!」


魔女 「あれぇ・・ 野菜好きだっけ?」


家族① 「別に好きじゃないけど野菜も食べなきゃダメでしょ」


魔女 「好きじゃなきゃ無理に食べなくたっていいのよ」


家族① 「何でも万遍なく食べなさい、って学校でも教わった!」


魔女 「それは何? 魔女の言う事より学校で教わった事を信じるっていう?」


家族① 「・・当たり前じゃん」


魔女 「あなた、学校に騙されてるんじゃないの?」


家族① 「もういいから!このままじゃ栄養が偏って病気になっちゃう!」


魔女 「今まで野菜が元で病気になんかなってないじゃない」


家族① 「じきなる」


魔女 「じゃあ、なった時にまた言って」


家族① 「いい加減にしてよ!病気になってからじゃ遅いでしょ、私はバランスの取れた食事がしたいの!」


魔女 「してるじゃない」


家族① 「毎日肉とキノコとこんにゃくだけで? 

    自分が好きな物ばかりじゃない」


魔女 「そおだよ、悪い?」


家族① 「悪いよ!」


魔女 「そんなに野菜が食べたきゃ、すぐ近くにあるでしょう!」


家族① 「どこに!」


魔女 「《インジゴ》 を見習いなさい! 野菜が食べたくなったら庭に行くじゃないの!」


家族① 「猫と一緒にされた・・・ 汗


家族② 「やめなよ魔女、大人気ない・・」


家族① 「あせるあせるあせる


家族② 「野菜サラダくらい作ってあげたって、さほどの手間もかからないでしょうが!」


魔女 「あ~あ、わかったよ!魔女のだぁーいっ嫌いな野菜を食事に出せと、そうおっしゃる!」



それで夕方、私たちのカリカリ入れの前にうずくまっている魔女・・



私  「魔女、何してるの?」


魔女 「ちょっと・・・」


私  「それ、私たちのカリカリじゃない!」


魔女 「・・・」


私  「え・・ 何で野菜の粒だけを選んでるの?!」


魔女 「家族①が欲しがってるもんで・・」


家族① 「ちょっと!!何やってんのよ!!!」


魔女 「だって・・野菜」


家族② 「それは猫の分じゃないか!」


家族① 「いや・・  猫の分とかいう問題じゃなくて・・」


家族② 「別に食べられないわけじゃないだろうけど・・」


家族① 「いやあぁぁぁぁ~だぁぁぁ~!!!」


魔女 「まったく、なんて我儘な人間が家族なんだ・・ 

わかったよ!買い物に行って来れば良いんでしょ!」



それで魔女は車をぶいぶい言わせて買い物に出てった


そして人間の夕食



魔女 「食事が出来ました!」


家族① 「・・野菜は?」


魔女 「ちゃんとあるわよ」


家族① 「どこ?」


魔女 「ほら、そこのお皿」


家族① 「なに・・これ」


魔女 「野菜」


家族① 「なに・・ これ・・」


魔女 「奮発して20種類の野菜を買って来た!」


家族① 「・・・」


家族② 「え・・? お皿のどこに野菜が?」


魔女 「ここだよ!」


家族② 「なに?? じょ・・ 錠剤かい!!」


魔女 「1日4粒で完璧だって!」


家族① 「あせるあせるあせるあせる


家族② 「ねえ、家族①、諦めた方がいいよ。 

諦めちゃえば悔しくならないからさ・・」


魔女 「諦めちゃダメだよ! まだ野菜の錠剤残ってるんだから!」


家族② 「諦めるのは野菜じゃなくて、魔女のこと!!」




私たちは今日はあんまり暇だったから

こんな人間のバカなやり取りを

一日中見て過すしかなかった