まじょが帰って来たよぉ! | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン



jhon0729

まじょがお家にいなくなってしまって・・

日記もできなくなったけど

ぼくは毎日しゅざいをつづけた

だって、家ぞく①が言ったんだから


「まじょは帰って来たら 《ジョン ブリアン》 はまたに日記言うんだからね」 って



ぼく 「ねぇ、まじょがかえって来ないね、もう夜だよ」


水玉 「魔女はしばらく帰って来ないよ。 だって恐怖の袋を持って行ったじゃないか」


ぼく 「しばらく、ってどのくらい?」


水玉 「《ジンジン》 の頭に丸いハゲがいっぱい出来てるくらい」


ぼく 「・・・」



かぞく①に聞こう・・



ぼく 「ねぇ、まじょはいつかえってくる?」 


家族① 「13か14くらい寝たらだよ」


ぼく 「それはどのくらい?」


家族① 「《ジョン ブリアン》 はいくつまで数えられる?」


ぼく 「え・・っと  2まで」


家族① 「じゃあ、2回寝るのを7回寝て、・・あぁ、7は分かんないか・・ じゃぁ、2回寝るのを2回寝て、また2回寝て、また2回寝て・・」


ぼく 「もういいよ、ぼくわかんない・・ でもいっぱいねないといけないんだね」


家族① 「そうだよ、魔女が帰って来たらまたねこ日記だよ」



ぼくはその時のために毎日しゅざいをがんばったんだけど・・

1回ねるとその前の日にしゅざいしたことをわすれてしまって・・

きのうのことを今日にわすれてしまい

今日のできごとをあしたにわすれて


せっかくおぼえた【かんじ】もだんだんわかんなくなっちゃってきて・・


《りょうこ》 はじきアパートぐらしをはじめ

それから少しして 《水玉》 が物おきでくらしはじめ

《ジンジン》 の顔はどんどんとびょう気のねこみたいになってしまい

《インジゴ》 と 《ユリぼうず》 はなかなかうごかなくなって


みんながそんなだから、ぼくはしゅざいすることがなにもなくなって

ふくのへや(クローゼット)のおくでひとりでねる日がつづいた


それでもぼくには、1っこだけねこにっきを言うことがあった


夜がいっぱいやって来ては、行って


その日、かぞく①が言った


「あと1回寝たら魔女が帰って来るよ!」


でも 《みずたま》 と 《りょうこ》 はその時いなくて

《ユリぼうず》 はかぞく①の言うことをしんじてなくて

ぼくはそれがほんとかどうかわかんなくて

《ジンジン》 はあいかわらずびょう気がお


けど、《インジゴ》 だけはよろこんで・・

さっそく【かれは】をあつめだした


《インジゴ》 は、その日のうちにおばけやしきに出かけては

大きな【かれは】をひきずって来て

げんかんの前にまあるくならべはじめた

けど、 なんで丸い形なんだろう・・


1回ねて

まじょがかえって来るっていう日

《インジゴ》 はひっきりなしに【かれは】をみんなのおへや(リビング)にもはこびこみ

おへやのゆかは、きたない【かれは】で見る見るちらかっていった


ほんとうにまじょがかえって来たとき


《りょうこ》 はおばけやしきにいて

《みずたま》 は物おき

《ユリぼうず》 はあいかわらずぼんやりねていて

《ジンジン》 はおちつきなく歩きまわって

そして、ぼくは服のおへやのおくでまあるくなっていた


ドアのひらく音がして・・


まじょがみんなをよぶこえがきこえて

ぼくはふくのおへやからとび出て行き

まじょのかおを見たとたん、大きな声でなんかいもないていた

《ユリぼうず》 は、たら~んとしたかおでまじょを見てからまたねてしまった

《みずたま》 がおへやにもどってきた

《ジンジン》 はまじょにくっついてワーワーなきっぱなしだ


それからまじょはみんなのおへやのドアをあけ・・

その場につっ立って、【かれは】だらけのゆかを見てぼーぜんとした



インジゴ 「おかえりなさい、魔女」


魔女 「《イ、インジゴ》 ・・枯葉、こんなにいっぱい」


インジゴ 「魔女に!」


魔女 「あ、ありがとう、とっても嬉しいよ」



みんながおへやにあつまった

しばらくして、やっとまじょがかえってきたことが自分の【のうみそ】までとどいた 《ユリぼうず》 が

まじょのおひざをひとりじめしだした


ひさしぶりにみんないっしょにばんごはんを食べた



あしたはぼくが、まじょのいなかった間

ひとつだけおぼえていることをにっきに言います