ジョン ブリアン
きって! あ・・ まちがえた、聞いて!!
今日ぼく、つかまえたんだ
トカゲさん! でっかいの、 お化けやしきのお庭で!
(ま、ま、まじょに見せなきゃ・・)
「噛み加減が重要なんだ。 それで魔女に誉められるか、逆に自分が噛みつかれるかが決まるんだよ!」
ユリぼうずがそう教えてくれたっけ・・
ぼくはいっしょけんめ運んだ
(重たいよ、重たいよぉ・・)
けがさせないように、でも逃げられないように
しんちょうに・・ しんちょうに・・
やっとお家のかいだんまで来たぞ
(よっしょ、 よっしょ!)
お庭通って、げんかん入って、かいだん上って・・
(も少しだからじっとしててよ・・)
ぼくは 「まじょぉ~!まじょ~!」 ってさけびたかったけど
口が開けられないじゃないかぁ~
それでつくえにすわってるまじょのところまで行って
心で (見て!見て!) と言った
魔女 「わあ! 《ジョン ブリアン》 が捕まえたの?!」
まじょが手を出したから、ぼくは 《ユリぼうず》 のまねをして、
(はいどうぞ!)、ってまじょの手のひらにトカゲさんをのっけた
魔女 「おっき~~いぃ!! すごいおデブさんだねぇー!」
ぼく 「おっきいでしょ! ここまで運んで来るの大変だったけど、ぼくがんばったよぉ」
魔女 「これを運ぶのは大変だったでしょう! けがもさせないでよく頑張って連れて来たね」
ぼく 「ほんとうにけがしてない? だいじょうぶ?」
魔女 「どっこもけがしてないよ、《ジョン ブリアン》、偉かったね!」
ぼく 「まじょのお友だちにどうぞ」
魔女 「どうもありがとう!」
それでまじょはトカゲさんと二人で遊ぶからと言ってお庭に出て行った
ニャバーランドの 《ばつ》
見てくれてた?
ぼく生まれてはじめてとかげさんをとったよ!
けがさせないでとったんだよ
もうそろそろ一人前かな・・
どう思う?