100匹の赤ちゃん | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


今朝、ぼくは 《ばつ》 がやってたのをまねして

まじょを起こそうと思った

まじょのおへやの前でしちこく(しつこく)ないて、ドアをカリカリするんだ


《ばつ》 は言っていた

「このカリカリの加減が難しいんだぞ。 ドアを傷つけたら魔女にうんと叱られるからな、爪の出し加減が重要なんだ」



《ばつ》の言った事に気をつけながら

ぼくはずいぶんないたし

ドアもそっとだけどカリカリした


わあ、まじょが起きてきた!


ぼくはうれしくなった

《ばつ》 の代わりができてすごくうれしかったから

おへやから出てきたまじょの足にぴょんぴょんしてとびついた


まじょはぼくに

「起こしてくれてありがとうね」

って言ったんだよ



まじょは朝起きるとまずぼくらのトイレをきれいにする

それからぼくらにご飯を食べさせる


でもね・・

みんなちゃんと食べないんだ

いっぱい残してるの

ぼくもなんだけどね・・

《ばつ》 がいなくなってからずっとそうなんだ

特に 《水たま》 と 《ジンジン》 は 《ばつ》 と兄弟だから、ずっと元気がない


《水たま》、《ジンジン》、ほかのみんなも、ニャバーランドの 《ばつ》 が毎日にっきを待ってますよぉ



それから、まじょはお庭に出て 《ばつ》 のおはかにお線こうを立ててマムマム(なむなむ)する

そしてメダカさんたちに新しいお水を足して、ご飯をあげる



魔女 「あぁ、また産まれてる・・」


ぼく 「また!?」


魔女 「うん・・ メダカの赤ちゃん、もう100匹越えちゃったよ・・」


ユリぼうず 「こっちの入れ物 赤ちゃんだらけ」


ぼく 「どおする?」


魔女 「こんなに育てきれないよ、これからもっともっと産むよ・・ あの太ったドジョウみたいなお母さんメダカがさ」


涼子 「売ったらいいじゃん、お金ないんでしょ」


ぼく 「売れるの?」


涼子 「テレビでみた。 メダカも金魚も売ってたもん」


水玉 「 《涼子》、いつからそんな人間みたいな考え方するようになったんだ? 可愛くないよ!」


涼子 「猫は顔が可愛きゃいいのよ!」


魔女 「いくらお金がなくたって、生きものを売ったりするか」



赤ちゃんメダカの入れ物の前で、まじょはとてもこまってる

このまま産み続ければご五百ひきいじょうくらいになるらしい

それは気ぜつするくらいすごい数だって



ニャバーランドの 《ばつ》

メダカのお母さんに伝えてください

もう赤ちゃん産まないでって


それと・・・

やっぱ・・ぼくはにっきがうまくできなくてごめんね


でも 《ばつ》 がニャバーランドでにっきを楽しみに待っているから

ぼくはいっしょけんめ言います


そのうちにみんなもきっと言ってくれると思うから・・