ユリぼうず
今日、魔女と僕たちはお部屋でのんびりしていた
家族①が自分の部屋から僕たちのいるリビングに入ろうとして・・
ドアの向こうから叫んだ
家族① 「魔女、 誰かが部屋の中を覗いている!」
魔女 「誰もいないじゃん」
家族① 「ドアのガラスから覗いてる・・」
魔女 「わあ~! 《もりやさん》!!」
もりやさん 「よっしょ、よっしょぉ、 みえた・・ ゆりぼ~・・」
魔女 「《もりやさん》、来てくれたんだ!」
もりやさん 「き・た・・」
魔女 「《ユリぼうず》! 《もりやさん》 だよ!!」
僕 「僕、連れて来てない・・」
魔女 「自分からわざわざ来てくれたんだよ!! ほら!」
僕 「 《もりやさん》 ・・」
伐 「すげえ、いつも半開きの 《ユリぼうず》 の目がでっかくおっぴらいちゃったぞ!」
もりやさん 「ゆりぼ~・・」
僕 「 《もりやさん》!! 僕、毎日待ったよ!」
もりやさん 「ゆりぼ~・・」
水玉 「開けっ放しの玄関から入って、それで階段登って来たの?」
もりやさん 「か・べ・・」
水玉 「あぁ、壁をはって来たんだ!」
《もりやさん》 は、前の夏と同じようにパソコンの上に乗っかったり
今日は特別にテーブルに乗ったりしてしばらく遊んだ
夕方になっちゃった
《もりやさん》 はご飯の時間だからって魔女が言った
今日はさよならだって
魔女と一緒に 《もりやさん》 をお庭まで送って行った
《もりやさん》 に 「また来る?」 って聞いたら
うん・・
って言った
今日はすごく嬉しい日だった
僕はなかなか寝ないでお部屋を走りまわった