インジゴ
昨日の夜、魔女はリビングで私たちと一緒に寝た
それは寝室に行くのが面倒臭かったからか
それとも 《伐》 が次の日貰われて行くからなのか・・
魔女と同じ部屋で寝る事なんかめったにないから
私たちはそれぞれに魔女のまわりに集まって
一緒に寝た
真っ先に 《ユリぼうず》 が魔女の首のところに顔を乗っけて
《伐》 は頭のてっぺんのところにお尻をくっつけて、時々パタパタさせる長い尻尾が魔女の顔の上でヘビみたいに這っている
《ジンジン》 が魔女のお腹をモミモミしだした
これは魔女のおひざやお腹に乗りたがる 《ジンジン》 に、「マッサージをするのなら乗っても良い」 と魔女から出された交換条件で、
しかし、今はもう秒殺で眠ってしまっているんだから、何も几帳面に長々とマッサージを繰り返さなくてもいいじゃないか・・
そして、やっとマッサージを終えた 《ジンジン》 はおもむろに魔女のお腹に自分の全身を乗っけた
《ジョン ブリアン》 は、《ユリぼうず》 のちょうど反対側に陣取った
《涼子》 が魔女の足の上で、私はつつましく魔女のおしりのあたり
そして 《水玉》 はわき腹のあたりに頭を突っ込んでいる
魔女 「ウ~・・ ウウ~ ウゥゥ・・」
涼子 「なんか苦しがってる・・」
伐 「夢でも見てるんだろうよ」
涼子 「そっか・・」
魔女 「ウ~ウ~・・ ウゥゥゥ~~・・」
水玉 「あんまり良い夢じゃなさそうだね・・」
魔女 「U~uuu・・ (@ ̄ρ ̄@)zzzz×≠▲≒√1000β■Σ÷α-ヾ(▼ヘ▼;)=
」
私 「なに?!!」
ジンジン 「寝言・・?」
私 「なんて言った??」
ジョン ブリアン 「 『ベントービェ~ンヒショダイシャンカクシュウ』って」
伐 「ん・・? 『弁当鼻炎秘書大工さんが苦笑』 ・・?」
水玉 「 『別途便秘食大工さん学習』 ・・じゃなかった?」
涼子 「いや、『弁当便秘症大遺産学修』 って感じじゃなかった?」
ジンジン 「 『便、当分避暑第3隔週』 だよ!」
伐 「なんだか汚いなぁ・・ しかも意味わかんねえよ!」
ユリぼうず 「ベートーベン、悲壮第3楽章・・」
伐 「なんだ?それ・・」
ユリぼうず 「音楽・・」
水玉 「音楽・・ つまり魔女の夢の中でそれが鳴り響いてるんだ」
伐 「いったい、
どういう神経してるんだ!!!」
今日、《伐》 がトミニャガさんちに養子に行った
刺身食べたさに 「トミニャガさんちの子になる!」 って言ったくせに
美味しいご飯つきのちょっぴりカントリーサイド、そして可愛い女の子つきの大都会の暮らしが頭から離れないようで
《伐》 は複雑な顔をして魔女に抱かれ、トミニャガさんちに向かって行った