僕らの散歩コース | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


今日はお天気が良かった

《ジョン ブリアン》 散歩に行きたくて魔女のまわりをくるくるとまわっている


それで、男軍団で散歩に行く事になった

女軍団は 「寒いから・・」 と言って行かなかった

それに朝から《伐》の姿も見えないから、《伐》 抜きの男4匹だ


いつもの散歩コースは


家から出て、元梅林があった場所を通り

狭い坂をどんどん登って

猫を何匹か飼っている家の前を通過し

その隣の犬をたくさん飼っている家の前も通過し

それから獣道に入る

しばらく歩くと、やたら猫の臭いのする家があって

その家のまわりで僕らは、他の猫達の臭いを実地検査し

その後、長い階段を登って

登りきった所の、ちょっと広い空き地でふざけながらひと休み

それから静かな住宅地を通って

急な坂道を下り

途中で遠くの町を眺めたりしながら

どんどん下って行き

家の近くの、だんぜん広い空き地で追いかけっこをして遊び

家に帰る

(全行程1時間20分くらい)



散歩にはいくつか注意しなければならない事がある


まず、梅林があった所は、たくさんの家が建って迷路のようになってしまったから、やたらに踏み込まない


家が建った頃、僕は梅林が懐かしくて、この住宅地の方に入り込んでしまった事がある

そして、そこで僕は迷子になったんだ

魔女の呼ぶ声は聞こえるのに、どこをどう歩いても魔女が見つからない

声の方に走っても、行き止まりだったりするし・・

その時、僕は泣きながら長い時間魔女達を必死で探した

その様子を小高い丘から見ていた 《水玉》 言ってたけど

「魔女も 《ジンジン》 も、すごくバカみたいだった!」って


次に注意しなければならない場所は

トミニャガさんちだ・・


トミニャガさんちの玄関は、散歩コースに面していて

その玄関の横に出窓があって

《ベス》 そこから覗いている

僕らが通ると、《ベス》 がガラスに張り付いて 「フャー!フャー!」 鳴いてトミニャガさんに知らせる

(《ベス》は別にトミニャガさんに知らせるために鳴いているのではない!)

それでトミニャガさんが飛び出してきて

「あーだの、こーだの」言うから

僕らも魔女も、体を低ぅ~くして、そぉ~っと通り過ぎる


それから猫を何匹か飼っている家には、魔女とは大違いの素敵でおしとやかな女の人が住んでいる

(やかましい!!)

問題なのはそのお隣の犬を飼っている家だ


多くの場合、僕らの散歩が挫折するのはここだ

僕らがまだ小さな子供の頃

ここんちの犬もコロコロの子供だった

それが次から次へといっぱい(7匹)も家から庭に飛び出して来るんだ

広い芝生にはフェンスが張ってあって

そこから僕らの方に、ちっちゃな鼻をいっぱい突き出してた

同じにちっちゃい僕らは、よくその鼻をからかって遊んだ

その鼻が日を追うごとに大きくなってゆき・・

「キョン、キョン」 鳴いてたその声も

次第に 「バウゥゥ~ ウオゥー」 に変わってゆき・・

そしてある日・・ 

その中の1匹がフェンスを飛び越えて襲ってきたんだ


                          

                        続くね