以前後医は名医という話をしましたが私はこれを良く経験します。

先日3ヶ月前から腰痛があり他医で電気治療しているがなかなか痛みが取れないため家人に当院を勧められて来られた方がいました。

レントゲンを撮影すると



腰椎の圧迫骨折があります。

前医ではレントゲン異常ないと言われ電気治療を勧められたそうなのでおそらく3ヶ月前はレントゲンではほとんど異常がなかったのだと思われます。

転倒歴もないため骨粗鬆症による脆弱性骨折なのですがこれはある程度年配の方の腰痛であれば一番に念頭に置く疾患ですが転倒歴の無い場合わずかな潰れ方しかなくレントゲンで分かりにくい事があります。3ヶ月経過して誰にでもわかる骨折になっています。


以前股関節の骨折の時も分かりにくい骨折を見逃さないためのポイントをお話さましたが圧迫骨折を見逃さないための必ず聞く質問があります。

それは

「朝ベットから起きる時涙出るくらい痛いですか?」

です。

圧迫骨折は1度座ったり立っていると骨折部が圧迫により固まるので痛みがとれます。

なので診察室に入ってくる圧迫骨折の方は全然痛そうにしていません。

ただ1度寝てしまうと体重により圧迫されて固まっていた骨の圧が解除されてしまうため起き上がる時に激痛があるのです。

模型で見せると


この潰れている状態は骨がしっかりしているので痛くないのですが伸びた状態では骨はグラグラなので痛みがあります。寝ると強制的にこの伸びた状態になります。

先日別の方が腰椎で受診。

レントゲンは私がみても骨折はっきりしませんが➡の骨に違和感を感じます。



診察室では全然痛くなさそうでしたが先程の質問で朝はとても痛いと返答ありおそらく折れてます、2週間後レントゲン撮るとハッキリすると思うと伝え2週間後にレントゲン撮影



やはり骨が圧壊してきており圧迫骨折です。
圧迫骨折は早期に発見してコルセットによる保存治療を行えば痛みも楽ですし骨粗鬆症の高価な注射を行うことにより早期に骨折を治すことも可能です。何より正しい診断と説明をすれば患者さんも不要に不安にならなくなり安心される方が多いです。

また長いブログになってしまいましたが見てくださってありがとうございました。