銀座の話は30年以上前のバブリー全盛期を入店するきっかけから、ナンバー1になるまでの笑いあり苦悩あり、有名芸能人、スポーツ選手、大物俳優、矢沢さんとの出逢い、夢のようで夢じゃない現実。そしてバブリーが弾けた後に起きる世にも不思議な出来事・・・
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初めてのお店は銀座8丁目、二件目のお店が銀座7丁目、3件目が銀座六丁目
うちのお店はノリに乗って、あっという間に人気店となっていた。
いつでも混んでいる。社長も常務も笑いが止まらなかったにちがいない。
そんなある日、5~6名で来店。
社長のお客様。
すでに出来上がっているようだった。
私のお客様が帰ったあとなので、その席に座って軽くご挨拶。
久しぶりに見た顔!
あっ…
もしかしてもしかして、桑田…
もしかしなくても桑田さんだ。
何年ぶりだったかな~
前のお店では、清原さんと二人で来ていた。
まだ西武時代。若い。
あのときは、なんせ、野球には疎くて誰が誰だか分からなかった…
二人ともあまりにも話さないでいたので、馬鹿なことを聞いてしまった
お尻がガツンと大きいので、プロゴルファーの方ですか?とか…
さすがに側にいたホステスも苦笑い
清原さんは空を見るように上を向いていた。
桑田さんはご機嫌ななめでムスッ顔。
野球だけは勉強不足。
これは大失敗。
まだ二人とも若いので冗談の1つも言わずシカトされてしまった…(笑)
それからお会いしてなかったので、懐かしい気持ちになった。
桑田さんがトイレ行くときに「お久しぶり。覚えてますか?覚えていないですよね」
ところが、桑田さん「覚えてるよ!元気?」
これは覚えてないな。
それはどうでもよかった。何もないから覚えていない。何かあれば記憶に残るもの。
初めて会ったときよりも遊び上手になった桑田くん。
あくまでも、いい意味で(笑)
昔はとにかく無口だったから。
人はいろんな角度で成長するもの。
桑田「カウンターで一緒に呑もう」
基本、カウンターで飲む人は席待ち。
そこに私と桑田●●が座ってる後ろ姿は、周りからどんなふうに映っていたのだろう。
二人で同じお酒。
桑田さんに勧められたカクテル。
当時はブランデーが主流だった。
カクテルがまるでジュースのように感じた。
次にポッキーゲーム?
そんなゲーム聞いたことない。
本人いわくキス魔
ウワッ
酔っているときの癖は人によってちがう。
どうもそのクセが苦手だった。
キスとか…嫌だ
キスフライのほうがいい
桑田さん「うちは麻布だからタクシーで一緒に帰ろう♪」
顔が近ッ!
オットットー‼️
私も当時は麻布に住んでいたが、あえて言わなかった。
もしかしてお持ち帰りしたいの?
それはないかな…(心の声)
普通にアフターで六本木あたりのお店で飲むならまだしも…
自宅は行く気にはなれなかった。
口説くのも自由。
口説かれるのも水商売だから普通の話。
そのあとお付き合いまで発展するのはどれだけの確率だろうか。
桑田さんとは呑み友達でよかった。
付き合うのは簡単だ。
野球の選手というだけで、あまりにも軽率な行動は銀座中ウワサになってしまう。
結婚までいってれば別の話。
それも大袈裟かな(笑)
銀座は銀座だから。
結果、同じタクシーに乗って、私の予定通り六本木へ繰り出した。
そこは外国人のモデルが多い会員制クラブ。
とてもお洒落で大人~って雰囲気をかもし出してる独特な女性ばかり。
若くても大人っぽく見える。
適当な時間にサヨナラ
桑田くん、あのときは楽しかったわね♪
お幸せに✨
ごちそうさま
追伸
清原くん、あの頃には戻れないのよ。
前を向いて歩くしかないでしょ。
誰もが過去を背負って生きていくのだから。
当時は桑田さんも清原さんも年上かと思ってました。
年下だったなんて…