崩れていく積み木 / 真面目な家族に不良の娘が1人 | 積み木の家

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21で心肺停止になり、九死に一生を得る。死にかけた人間は強さも弱さも知っている。バブリー時代、銀座の一流クラブで№1に上りつめるまでの苦悩と大物芸能人との出逢い、積み木くずしの主人公、穂積由香里との歩みを書いております。

うちの家族は真面目すぎるぐらいに真面目。
一般的に見たら良い家族。

真面目に越したことはない。
只、1人だけ不良娘が産まれてしまった…

だ。

時代も悪かったといえば、それまで。
だけど、そこから真面目にやってる者もいる。

たぶん。
中学時代の友人とは殆んど交流がないのでわからない。

唯一、偶然ながら数年に一度の割合でばったり会う友人が今は刑務所の中。

友達に変わりない。
特別な人でもない。


やんちゃ時代を過ごした友人の1人。

中学時代はこちら


積み木の家-舞川めだか


うちの親は厳しくて、うるさくて…
何でこんなに厳しいんだろう…と、毎日思っていた。



中学一年のときも友達からの電話は、つなげてもらえない。
目の前に私がいるのに…

携帯もない時代だから、公衆電話しかない。
友達と話すことが出来ない家の電話。


厳しいのは父。
母は何も言えないだけ。
「お父さんが帰ってくるから早く片付けなさい。靴を揃えて。」



父のご機嫌ばかり取ってる母。
怒ってばかりいる父だから仕方がなかったのかもしれない。


門限も5時とかあり得ないし…

5時半ジャストに帰ってくる父。
どこにも寄らない。
仕事一筋


私は友達とも遊びたかったし、学校が終わってからもみんなで会いたかった。


でもそれは許されない。
理由もなく厳しいだけ。



学校の友達からも「何度電話しても出ないんだね」とか、さりげなく嫌みを言われていた。

出ないんじゃなくて、電話を切られちゃう…
お風呂に入ってる。とか、今は居ない等々。

積もりに積もって爆発。

爆発はしなかったけど、家にいるのが嫌になった…



毎回私の気持ちを母には伝えていたけど無理だった。
限界…


続く