ＪＪの日記
△月○日
今日は子供達の参観日と個人面談があった。
本当は俺一人でいく予定だったのに、何を思ったのか昨晩ユノが急に「俺も行くから」と言いだした。
ついこの間までは忙しいから仕事は休めないと言っていたのにどうしたんだろうと思って、
夕食の後にユノに尋ねてみた。
「ねえ、ユノどうして急に行くことにしたの？無理していない？」
「だって、ユチョンが言うんだよ。
僕の担任の先生はすごく
カッコいいんだよ。やさしいしスポーツ万能
だって。」 「ああ、ヒョンジュン先生だね。」
「ジエジュン知っているの？」
「学校行事のときに会ったから。」
「ユチョンいわく、ヒョンジュン先生にユチョンたちのママはとても綺麗だね、3人も子どもが
いるようには見えないと言われたらしい。だからジエジュン一人で行かせるのは不安だ。」
俺はそんな心配不要だよって言ったけれど、ユノは一度思ったら考えを変えないので
ユノも参加することになった。
ヒョンジュン先生は俺達が2人で現れたので少しびっくりしたようだった。
ユノがじっとヒョンジュン先生を睨むように見つめていた。
俺達はありきたりの挨拶をして席についた。
「お2人とも教育熱心でいらっしゃるんですね。ご両親揃っての面談は初めてです。」
ヒョンジュン先生はやさしい笑顔で俺達に言われた。
俺が微笑み返したらユノが俺の手をぎゅっと握った。
「ユノ、こんなところで止めてよ」
俺がユノの手をピシャリと叩くとヒョンジュン先生がニコッと笑った。
「ユチョン君の言うとおり仲がよろしんですね。だからユチョンがあんなに感受性豊かでやさしいんですね。」
「先生、ユチョンは私達のことをどんな風にお話したのでしょうか？」
ヒョンジュン先生は少しはにかみながら
「父さんの一日は母さんへの「愛している」から始まり「愛している」で終る。
一日のうちに「ジエジュン」と名前を呼ぶ回数を数えたら、30回以上だった。
会社に行っていても定期的にメールや電話をしてくる。
家にいれば母さんの姿が見えなくなるとすぐ探す。ぼく達よりも手のかかる母さんっ子です。
・・・・みたいなことでした。」
俺はあまりの恥ずかしさに穴があったら入りたかった。
「ご両親が仲がよいことは子どもの成長によいです。どうぞ恥ずかしがらないでください。」
ヒョンジュン先生の言葉にユノは「そうですよね。大事なことですよね。」と妙な自信を見せる。
「それでは本題に入りましょうか。まず、ユチョン君について申し上げます。
成績はよく努力しています。
特に国語の文章表現力と音楽の成績はクラスでも上位です。他の教科も中～上位のところにあります。
しかし、体育はあまり得意ではないようですね。本当は平均以上の運動能力はあるのに嫌いなのでしょうか。
最初から諦めている感もあります。
性格は、やさしく、穏やかで、人との争いごとは好みません。感受性が豊かな反面泣き虫でもありますね。
しかし生活態度は少し問題があります。まず授業中の居眠りが気になります。
もし夜更かしをしているようでしたら注意してください。
それから少し子どもっぽい行動も気になります。
あまり年の違わない弟さんが2人いるせいか、家では我慢しているのでしょうか。
甘えたがりやさんでもありますね。
次にジュンス君ですが、国語が苦手ですね。もう少し語彙を増やし正しい表現力を身につけるためにも
読書することをお勧めします。
逆に数学は得意で上位にあります。音楽はユチョン君と同様に類稀な才能を感じます。
身体能力も高く、体育も得意でどのような運動もそつなくこなせます。
性格は穏やかでやさしい、かわいらしいです。あまり怒ったことはないですし、感情も安定しています。
それから、これは2人に言えることですが。。。。
どうやら2人とも博愛主義といいますか、愛することに対する考えが自由で愛情表現が豊かです。
ご両親の愛情の深さが影響しているのかと思います。
しかしながら、多くの子供たちにとってはあまりなじみがないものです
こういうことに煩い親御さんもいますので、学校ではあからさまな愛情表現は自制するように
2人に言ってください。
ユノはよきパパだとは思うが、この家で一番手がかかる。
そう思うと子どもたちはさして俺達の手を煩わせることなくいい子に育ったかなと思い嬉しかった。
でもユチョンの居眠りは俺達も反省すべきことがある。
ユチョンに母さんたちの部屋から物音と声が聞えて眠れなかったと何度か言われた。（ユノ反省しろよ。）
学校からの帰り、子供達の健やかな心身の成長のために、子供達の前での過剰な愛情表現は自制しようと
ユノと話し合った。ユノは少し不満そうだった。
明日はチャンミンの学校の面談がある。ユノには内緒だが、チャンミンの担任のウーズン先生も
ヒョンジュン先生に負けず劣らずイケメンなのだ。ああ楽しみ。
