土地を購入出来ることが決まった。

 

そこはまっさらの更地だ。

 

 

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家を建てるってまず何から始めれば良い?

 

 

わたしは本当に何も知らなかったのだ。

 

 

 

 

美容室に行ったある日のことだった。

そこの美容室は占い師になる前から通っていて、

わたしのゼロからを知っている人だった。

 

 

「長崎県の離島に土地を買うことにしたんだ。」

と、また唐突だなぁと自分でも思いながら話を振った。

 

 

「テレビにでも連絡したら、

面白がって取り上げてくれそう」なんて、

タレントがDIYする番組の話なんかして、

それも有りかななんて笑ってた。

 

 

アシスタントの子に、

インテリアの雑誌を

持ってきてくれるようお願いした。

 

そして渡されたのは、

ログハウスの雑誌だった。

 

ちょっと違うものが出てきたなと思ったけれど、

まぁいいかとそのまま読むことにした。

 

 

とはいえ、

ログハウスに興味は無かったもので

パラパラと適当にめくっていくと、

特集ページで目が止まった。

 

 

三角屋根に煙突。

これでもかというほどの大きな窓と、

フレンチアンティークな雰囲気が

素敵すぎるログハウスだった。

 

 


写真:MAISON DE COCCONさん



正直、丸太小屋のイメージしかなかった

ログハウスの概念が、その一瞬で壊れたのだ。

 

 

すぐにそのページに載っていた

ホームページにアクセスして、

その家主にメールを送った。

 

どうやったらそんな素敵な家が出来るのか、

デザイナーさんがいれば紹介してほしい。

 

この家をわたしも建てたい!!

そう思った。

 

 

返事はすぐに帰ってきた。

 

 

なんとそのログハウスは、

家主が自分でデザインしたものだという。

 

さらにこれから建築デザインや

プロデュースを仕事にしていこうと、

ちょうど思っていたところだったのだそう。

 

それならば是非!と、

オンラインでの打ち合わせが決まった。

 

 

その方の出身が長崎県であることや、

モデルの白いログハウスを建てた土地面積が、

わたしが購入した土地の広さと

同じくらいであることなど、

話すほど共通点が多かった。

 

 

「予算はいくらですか?」と聞かれた時、

「逆にいくらあれば建てれますか?」と聞いた。

 

「モデルになったログハウスは、

寒冷地なこともあり1億を越えたけれど、

壱岐島だったら1億で建てれるかもしれない。」

 

 

正直1億がどれくらいの金額なのかも

分かっていなかったけど、

前世セッションで土地が買えたのだから、

それを10回やれば良いのかな?という感じで、

謎の自信に満ちていた。

 

 

あんな素敵な家なら

建ててみたいと本当に思ったんだ。

 

 

打ち合わせでは、

漠然としていたわたしの好みや

希望をたくさん引き出してれたので、

ますます気持ちが盛り上がっていた。

 

太陽や月の動きに合わせた設計、

自然を感じる家、

そして異空間へワープしたような

非現実的な空間のデザインになるよう

お任せすることにした。

 

 

最初のラフ。

 

 

 


假屋舞