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お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

感染を防ぐ目的で清掃をする場合、その効果がしっかりしている事が大変重要です。消毒効果を持ったものは私達の身の回りには数多くあるのは事実ですが、私達が使用する環境上での使用に適したものなのか、効果があるのかどうかと言った事で篩(ふる)い分けられるのです。
そして、大切な事は効果が確かなものなのか、言ってみれば何らかの証明(エビデンス)があるかどうかなのです。職業として、衛生清掃を行う以上、効果が確かなものである必要があります。


 

感染防止清掃をする際に、微生物についての説明もする事になりますが、感染対象の微生物を大きく3つに分けて説明しています。一般細菌、真菌、ウィルスです。この時にそれぞれの大まかな説明と増え方の説明をします。ウィルスは自分では増える事が出来ませんが、一般細菌と真菌は宿主(感染する人)なしでも増えてしまいます。


 

そうしますと、ウィルスはいざ知らず、一般細菌や真菌は時間と共に増えてしまう可能性がある事になります。どうしたら、感染を防ぐことが出来るのでしょう?ここの理解が病院清掃のスタートになります。
感染防止の先進国の米国ではここのルールはしっかりとしています。感染防止洗剤を販売する際には米国環境保護局(EPA=Environmental Protection Agency )の承認が必要になりますが、その際には対象微生物の完全制御が必要になります。この概念をDisinfectant(ディスインフェクタント)と言います。対象微生物があるものを消毒と言いますが、対象になる微生物の完全不活性化を証明したテストを第三者機関で実施し、その証明が必要になります。この完全不活性化にはNon porous(非孔性)、Hard surface(硬質表面)と言う条件があります。即ち、硬くて、凹凸や穴の開いていない表面が対象になり、ここでの完全不活性化が可能になるものが必要とされるのです。感染する際に制御すべき表面をコンタクトポイントと言いますが、病院清掃で示されるコンタクトポイントは皆硬質で非孔性である事が分かると思います。この証明を持っている洗剤をEPA登録洗剤と言います。そして、証明を持っている対象微生物はボトルやカタログに銘記するというルールがありますので、使用する側は自分が相手をしようとしている対象微生物がカタログやボトルに掛かれている事を確かめれば、正しく使用すれば(次の人が使うまでですが)その表面からの感染は起こらない事をEPAが保証している事になる訳です。


 

因みに米国で言うHospital grade(ホスピタルグレード)は黄色ブドウ球菌と緑膿菌のEPA登録が必要になります。
繰り返します。Disinfectantは対象微生物の完全不活性化です。もう一つの概念は
Sanitize(サニタイズ)でこれはそう微生物量の99.9%減ずる力のあるものを指します。これも一般的ですが、病院清掃では少し弱いのです。また、プロがエビデンス付きの作業をする上でも、少し物足りない事になります。環境消毒には2つのものがあり、感染防止をするのならDisinfectantをした方がエビデンスのある作業になるという事です。病院清掃をされる方はこの違いをしっかり認識した方が、技術差や差別化と言った上で有利になると思います。