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お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

前回の続きです。時々ですが、大手のメンテナンス会社に新人教育を頼まれる事があります。洗剤を担当する訳です。そうした際に、新人から「先生!(こう呼ばれるとドキドキしちゃいます)洗剤を上手く使うコツは何ですか?」と言うような質問が飛び出すことがあります。フレッシュマンは張り切っていますので。こうした原理原則的な質問は大好きなのですが、そうした際にいつも答えるのが「RTU(Ready to use=希釈済み/原液使用)からスタートする事」です。
私達プロが使用する洗剤の多くのものが濃縮タイプで、希釈して使用します。その方が圧倒的に安いからです。しかし、弊社動画の「洗剤使用の基礎知識」でも3つのポイントの最初に強調している事ですが、殆どの洗剤にはベストの希釈倍率があり、その濃度で正確に希釈する必要があるのです。なぜなら、その濃度でその洗剤の特徴が出る様に最初から設計されているからです。しかし、殆どの洗剤には希釈幅があり(これはマーケティング上の問題で、幅が無いと選択肢が無いように見えて売れなくなってしまうからです)、正確に希釈される事があまりないのです。従ってどの洗剤を使ってもあまり変わり映えのしない効果しか感じられないケースが多くなってしまい、洗剤に対する信頼性が薄くなってしまうのです。RTUはそのまま使うタイプですので、効果がそのまま実感できます。また、効果が良く感じられる物でなければ売れませんので、各メーカーとも効果が直ぐに分かるように工夫しています。そして、洗剤の効果を実感する事で、洗剤との距離が近くなり、洗剤の使い方が上手くなるのです。RTUからスタートせよと言うのはそういう意味です。
弊社の例で、私がそうした際に真っ先にすすめるのはNABC(ナバック)です。この洗剤は米国でもプロの間では相当売れており、非常に特徴のある優れた製品です。弊社でも売り上げの第2位を占めています。


大きな特徴は4つです。
1.    院内感染防止レベルの感染防止洗剤(除菌洗剤)
2.    ノンリンス(水拭き不要/但し便座表部とベビーシートはリンス拭き推奨)
3.    陶器・金属がピカピカになる
4.    消臭剤配合
です。
1の「感染防止洗剤」ではEPA(米国環境保護局)認証製品で感染防止に必要な除菌テストとクリアーしていますので、衛生性向上を病院使用レベルで達成できるエビデンスをもっています。


2.のノンリンスは、米国等の先進国では日常的に使用する洗剤の多くがこのスタイルになっており、残留しても健在を傷める事がありません。但し、便座表部とベビーシートが微妙な肌が触れますので、ここは水拭きします。
3を飛ばして、4ですが消臭剤が配合されています。除菌効果での消臭だけでなく、更に消臭効果を高める様に設計されています。
3.の「ピカピカになる」が今回の説明の内最も大切な部分ですが、この洗剤はpH6.5で、少し酸側に傾いた中性なのです(中性がpH7なのは言うまでもありません)。殆どの汚れがアルカリ側で落ちる事から、多くの中性洗剤がpH7~8の間(少しアルカリに傾いている)ですが、この洗剤は逆なのです。トイレルームに着く細かな汚れ(ファインミスト)は洗面台で言えば、石鹸滓ですし、便器で言えば尿の撥ねですが、どちらもアルカリですので、酸に傾いている方が良くとれるのです。また、錆び落としも酸性洗剤ですので、金属の細かな錆びも良くとれるように設計されています。そして、こうした性質でありながら通常の中性洗剤があるかうような汚れの除去も出来るように作り上げる事の成功したのです。トイレルーム内の便器や洗面台掛けでなく、壁や什器その他まで、ノンリンスで奇麗にします。
特に金属部分や陶器部分に付いた薄っすらとした細かな汚れや錆びをスッキリ取ってしまいますので、陶器や金属が元の光沢を取り戻し、ピカピカになるのです。
先ず、NABCを自宅や会社、或いは現場の削られていない金属や陶器部分にたっぷりと付けます。そして乾いたタオルやマイクロクロス(この方が効果的です)で拭き上げてください。私が良く現場でやるパフォーマンスです。殆どの場所で喚声が上がります。
これがファインミストの除去で、こうする事で美観が向上し(大いなる差別化になります)、次に汚れるまでの時間が稼げますので、生産性が上がるのです。その上洗剤の効果を強く実感しますので、洗剤使用の技術が上がるのです。
NABCのサンプルが必要であれば弊社HPから思い仕込み下さい。勿論他社の洗剤でも同様の効果のあるものであれば、それをお使いになるべきです。洗剤を上手く使うには一度プロ用の洗剤を使ってビックリする事が大いなる近道なのだといつも思っています。