医師が薬を処方するように、メンテナンスを職とする私達も洗剤を上手く使用する必要があります。時々変な議論が出てくることがあるのですが、洗剤は化学物資なので、使用しない或いはなるべく避けると言う議論です。これでは医師が薬を使わないと宣言しているのと変わりません。それでは患者が来るわけはないのです。上手く使える事で顧客が頼りにしてくれるのです。
洗剤は化学物質ですので、付き合い方をしっかり覚えましょう。先ず大切な事は
Isolate=アイソレイト=隔離・分離する事です。即ち、自分と洗剤を常に分け隔てて使用するという事を基本的な姿勢にしましょう。私達はプロですので、洗剤の使用量と使用回数が一般の人とは違います。化学物質に対して受ける影響を「暴露」と言いますが、暴露防止を常に心掛ける事がプロとしての第一歩です。どんなにマイルドな洗剤であっても、仕事で洗剤を使用する時は必ず手袋をしましょう。これは世界のメンテナンスパーソンの間では常識になっています。
手袋着用!これがスタートです。
また、化学物質で影響を受けやすいのは目です。従って、その洗剤は噴霧使用の場合などはゴーグルもすべきでしょう。また、皮膚に直に着ける様にしてはいけません。その場合も何らかの処理を取るようにしましょう。
業務として洗剤をしようするメンテナンス業の方であれば、化学物資管理者が必要ですので、その人はSDSを読めるようにしておきましょう。SDS(安全データシート)ははじめは取り付き難いかもしれませんが、読み始めればすぐに慣れます。SDSについて少し説明しておきましょう。
SDSは国連が統括しています。化学物質は1国だけで取り扱いを決めるより、既に世界中に流通していますので、国際的な取り組みにした方がよほど効果が良いからです。我が日本も2013年にそれまでのJISの基準であったMSDSからSDSへ、大きく変更し現在に至っています。SDSは16項目に分かれており、書き方は世界基準ですので、何処の国の物でも一緒です。その中で、作業者の安全を図る上で重要なのは2番(危険有害性の要約)と4番(応急措置)、7番(取り扱い及び保管上の注意)と8番(暴露防止と保護措置)です。2番に危険度が書かれています。危険度はそれぞれ、目、皮膚、吸引、経口、経皮‥等に分かれています。そして、危険度についている番号1~4は少ない程危険度が高いのです。高い危険度のものにはGHSマークが付きます。以下の様になっています。

このGHSマーク(ピクトグラムと言う言い方をします)は作業者にとっては非常に重要で、使用する際にGHSマークが付くものは必ず使用ボトルにGHSマークを付け、応急処置もつけておく決まりになっていますので、マークが付くものは注意しながら使用しましょう。そして、万一一寸したトラブルが起こった(洗剤が目に入った等)場合は応急処置を先ずして、その後のSDSの指示通りにすればよいのです。
長くなるといけませんので、今日はこの辺にしましょう。先ず、
- 手袋着用 (Isolateする!)
- SDSを化学物質管理者は読みましょう
- 作業者はGHSマークを理解し、応急処置が掛かれている場所を覚えておきましょう。
以上です。