プロ用洗剤とプロ用用具 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

メンテナンスの講習やご相談を受けていて、良く感じる事はプロ用の洗剤を使うには教育(トレーニング)が必要なのだという事です。私達が扱う洗剤はプロ用の洗剤ですので、様々な種類があります。強い物からマイルドな物まで様々です。洗剤は化学物質ですので、本質的には扱いに注意が必要です。ましてや私達はプロとして、アマチュアとは大きな差が無ければなりませんので、作業効果の高い物を使いこなす必要があるのです。
我が日本では残念ながら、先ず洗剤の必要性から訴える必要があります。プロでありながら水や、水を加工したものを使いたがる会社は先進国では日本だけです。洗剤は簡単に言えば石鹸が進化した物ですが、石鹸の必要性は私達日本人は十二分に承知しています。殆どの親は子供に食事前や帰宅後に石鹸で手を洗う様に強調するでしょう。また、感染症が流行っている時には石鹸による手洗いが非常に重要であることは殆どの方が知っています。また、お風呂に入る際に、石鹸やシャンプーを切らした時に感じる不足感は殆どの方が経験があるはずです。髪の毛は水洗いでは十分な清潔感が得られませんし、体も石鹸無しの、お湯での擦り洗いでは満足感が得られません。それならどうして、私達が扱う建物にも石鹸(洗剤)を使って、綺麗にしてやらなくてよいのでしょう。
最近よく講習や話に使う事柄に「隠れ汚れ」があります。目に見えないほど細かであったり、薄っすらとした汚れが様々な問題を起こしますので、その注意喚起の為です。バイオやファインミスト(細かな汚れ)は衛生性や美観、悪臭等に大きな影響を与えます。上記の手洗いやお風呂での不満足感はこうした薄っすらとした汚れが目に見えるほどではないものの、体についている事を私達は体感として感じているのです。こうした汚れをスッキリ取るためには洗剤の使用が不可欠なのです。
プロとして洗剤を使いこなす為の講習動画や資料を幾つも作っていますが、私のYouTubeでの講習は30分です。アムテック博士の動画は10分です。先ず、使いこなすには洗剤について以下の事を知っておく必要があります。私は3つの原則3つのポイントとしてまとめています。
原則の1~3は以下の様になっています
原則1.洗剤の効果と必要性 水では私達の身の回りの80%の汚れしか取れませんが、洗剤を使用すると100%取れます。そのメカニズムと効果の重要性
原則2.洗剤の強さ 私達プロ用の洗剤は殆どの物が薄めて使います。その場合の洗剤の強さと効果について覚えます。
原則3.酸を使うかアルカリか 洗剤はアルカリ側と酸側がありますが、どちらをどう使うかを覚えます。逆のものを使ってもまるで効果がありませんので、通常の洗剤が効かない水回りのメンテナンスでは特に重要です。


3つの原則で概ね扱えるようになりますが、使いこなすには更に3つのポイントをおさえましょう。
ポイント1.殆どの希釈タイプの洗剤(厳密にはハイブリッド型は除く)にはベストな希釈ポイント(臨界ミセル濃度)があり、殆どのメーカーがここにその洗剤に特徴を持たせているので、その希釈を守る事が洗剤を使いこなすうえで非常に重要。その為のベスト解は自動希釈器。
ポイント2.リンスとノンリンス。洗剤にはリンス拭き(水に寄る洗剤分の除去)が必要なものとそうでないものがあり、日常的に使う洗剤にはノンリンスタイプの物が最適。
ポイント3.ファインミストの除去。ファインミスト(細かな汚れ)の除去は汚れの堆積を防ぎ、美観と衛生性・快適性をもたらすプロが最も大切にするポイントの一つ。
以上です。


アムテック博士の動画は10分程度で簡単ですし、それに付随した無料の資料もありますので、興味のある方は是非ご覧ください。