「(プロ用)洗剤使用の基礎知識」の小冊子を作ろうと思っています。原稿を殆ど書き上げましたが、使用にあたって先ず最初に扱いについて書くべきではないかと気づきましたのでそれを書いていきましょう。
プロ用の洗剤を使用するにあたっては、アマチュア用(家庭用)との違いを意識する必要があります。一般的にアマチュア用よりも強く、しかも職業で使用するのですから、使用量も多くなるからです。
基本的には洗剤を自分から隔てて扱う必要があります。英語ではIsolate(隔離する)という言葉を使います。使用にあたって手袋は当然ですし、目に入る可能性がある場合はゴーグルも必要です。家庭用洗剤をちょっと使うのと、仕事であつかうのでは、量と時間が違いますので、それによる影響を極力避けるのがプロの姿勢とされています。安全な中性洗剤を扱うとしても、手袋着用が世界の常識です。
次に扱う洗剤についてよく知ることが大切です。これの一番いい方法はSDS(製品安全データシート)を読むことです。製品の特長や、保管方法、注意点等が掛かれています。その中で、特に知っておくべきなのが、GHSラベルと応急措置です。
GHSラベルは
経口等
皮膚腐食性・刺激性 目に対する重篤な損傷等
呼吸器感作性発がん性等
等とレベルの違いを示しています。
厚生労働省や環境省が詳しくて分かり易い案内を出していますので、それを参照にするとよいでしょう。すぐに違いが分かると思います。
一目で概ねの理解が出来ますので、大変便利です。
また、緊急措置も読んでおけば、いざというときのなすべき行動が書かれていますので、重要です。ボトルにも貼ってありますが、必ず目を通しておきましょう。
プロ用の洗剤を使用してこそ、プロらしい仕事が出来るのです。こうした手順を踏まえ、扱いの基礎知識を持てば、洗剤を楽に使いこなす事が出来、プロとしての生産性が上がるのです。