昨日は某大手メンテナンス会社の依頼を受け、WEB社内講習会を実施しました。様々なエリアから出席されていたようで、今更ながらWEBでの実施は便利なものだと思い知らされました。
演題としては「生産性の向上」を目的とした「トイレメンテナンス」で1時間の講習、30分の質疑応答でした。
トイレメンテナンスはメンテナンス上では、大きな比率を占めています。オフィスビルでは多くの場合作業時間の40%近くになりますので、ここの効率化は非常に重要になります。
生産性向上に対しては、様々な所でその必要性が喧伝されていますので、今更ながらの所もありますが、(財)日本生産性本部が発表している2020年のデータを参考に話をしました。一人当たりの生産性は毎年のようにランキングが落ちるので、いつも発表の度にガッカリするのですが、このデータではOECD加盟国38か国中、我が日本は28位となっています。我が日本の労働者の質は未だに世界トップクラスであり、その地位は揺るがないのに、生産性となるといつも取り残されてしまうのは、やり方を変えないからだと思っています。世界のメンテナンス技術が入らない事から、作業での生産性向上がなされ難く成っていますので、それをお伝えするのが弊社の責務と思っており、その事をお伝えしました。
トイレメンテナンスではいつもの様に、動画でアムテック博士にトイレメンテナンスのコツ「洗剤の方向が逆」と「洗剤を使い分ける」を述べてもらい、スタートしました。
トイレには酸性洗剤が必要な事(普通の洗剤はアルカリなので、その逆になる)、便器内側(強い酸性洗剤が必要)とそれ以外(ここは汚れがすぐ取れるので強い洗剤は不向き)で洗剤を使い分けると作業性が大幅に上がる事を説明していきます。
合わせて、バイオ洗剤の特徴、弊社の「バイオボウル」の特徴とそのメリットの出し方、通常部分で使用する除菌洗剤「NABC(ナバック)」と環境対応ハイブリッド万能洗剤「ピロキシー」の特徴、使い方とそのメリットの出し方を説明していきます。そして、動画で実際の作業を見せ、最後に慣れてきた場合のスピードを見せました。どの位楽に、スピードアップして作業が出来るかを感じて頂く為です。最後に、弊社のマイクロモップとマイクロクロスの便利さをアピールして終了でした。
質疑応答も活発でした。
「現場の落とし込みで、苦労する事が多かったと思うが、どう解決したのか」
「ボウルスワッブ(トイレ用ブラシ)と普通のトイレブラシはどう違いがあるのか」
「洗面台は取り敢えず、スポンジで洗剤を付けて擦り洗いすると思っていたが、いきなり洗剤をスプレーして拭き上げて良いのか」
等々様々でした。
流石に大手の会社の方の質問は適格で、答える方も、気持ちよく答える事が出来ました。このWEB使用もですが、講習会風景もかつてとは随分変わった様に思います。かつては、「トイレメンテナンスをするには科学的な思考が大切で、酸を使う必要があります。」と話した途端に、グループで席を立たれたこともありました。
「技術に国境は無い」と言うのが私の信念です。今回のサッカーの活躍も世界技術をいち早く取り入れた選手たちが達成したものです。我が日本は元々掃除が得意なのですが、それ故にそれに奢ってはいけないと思います。謙虚に世界の技術を眺め、それが進んだものであれば、積極的に取り入れる姿勢が私達に求められているのだと確信しています。
今回参加した方達の技術や生産性が向上する事を心から祈って止みません