んなに特徴があるプロ用洗剤「コンシューム」②
コンシューム
少し空きましたが、洗剤を使おう=プロ用洗剤のシリーズを続けましょう。今回はバイオ洗剤「コンシューム」です。
「コンシューム」は弊社のベストセラー「バイオボウル(トイレ用)」や良く売れている「エコライザー(悪臭除去)」の元になった洗剤です。バイオボウルも正式名はコンシューム・バイオボウルですし、エコライザーもコンシューム・エコライザーなのです。
バイオボウル エコライザー
コンシュームは1990年代にスパルタンケミカル社を業界第2位に引き上げたスパルタンケミカル社にとってはエポック的な洗剤です。微生物と洗剤を配合し、業界にとってもバイオ洗剤と言う分野を開いた画期的な洗剤です。
一般的に廃棄物の処理の仕方は3つあります。
1.焼却
2.埋め立て
3.生物分解 です。
このうち、最も環境に良いとされているのが、生物分解です。汚れを最終的に水と二酸化炭素に分解し、自然に返し、循環させるからです。
微生物による汚れとりはそれ以前にも様々な試みがされていたのですが、一長一短で中々うまく行かなかったのですが、コンシュームは微生物の種類と洗剤の種類をうまく組み合わせる事で、洗剤として使用出来るだけでなく、様々な効果をもたらし、一気に人気セラーになったのです。
コンシュームは英語で書くと consume (コンシューム)になります。意味は「消費する」と一般的には訳されていますが(消費者をConsumer=コンシューマーと言いますね)、語感としては「ガツガツと食べる」と言う感じです。汚れをガツガツ食べるのです。
バイオ洗剤で大切なことは洗剤とバイオを協業させる事です。単独ではそれぞれの役割を果たすだけですが、協業させることで非常に大きなメリットが生まれるのです。しかし、闇雲に洗剤とバイオを一緒にしても、通常はバイオが死んでしまいますし、そうでなければバイオが洗剤を食べてしまいますので、洗剤分がなくなってしまいます。このバランスの問題を上手く解いたがコンシュームです。バイオを芽胞菌で構成しています。芽胞菌は渾名を「亀(タートル)」とか「貝(シェル)」と言われており、貝殻をもっています。状況が悪いと貝殻の中に閉じこもります。状況が良くなると、貝殻から這い出して活動するのです。この微生物と中性洗剤を組み合わせて作られています。稀釈前には(原液の状態)芽胞菌は不活性化しており、稀釈する事で(洗剤の濃度が落ちる事で)活性化数るのです。そして、汚れを中性洗剤が浮き上がらせます。その上微生物は酵素を出します。酵素は微生物が有機物を消費する際に食べやすくする為に、有機物を分解する強い作用を持っています。米国では酵素を「微生物のナイフとフォーク(細かくして食べやすくするので)」と言う言い方をします。そうです。酵素を出す事で、洗剤の洗浄力も大幅に上がるのです。そして、その浮き上がった汚れを微生物が「ガツガツたべて」消化し、綺麗にするのです。しかも、微生物洗剤は消臭効果がある事は最近よく知られるようになりました。悪臭の原因菌を洗剤内の微生物が追い出す事で絶大なる消臭効果をもたらすのです。
もう一つの大きな効果は汚れの消化です。配管内やグリーストラップ、汚水槽、浄化槽と言った場所の有機物を強力に分解します。下記に汚水槽の浄化の写真を載せておきます。
グリーストラップは清掃回数削減が出来るようになりますので、これもあって米国ではバカ売れしたのです(清掃実施より洗剤の方が安いので)。
グリーストラップは下記のような構造になっています。
汚泥とフロー(流水部分)があるのですが、汚泥部分には空気が入りません。フローの部分は空気がありますので、空気の好きな好気性バクテリア(通常の汚水浄化に使われます)が働けますが、汚泥内は空気がないので通常の好気性バクテリアは効かない事になります。ここの部分が有って、様々なバイオ洗剤が上手く機能しなかったのです。繰り返します。
汚泥には嫌気性バクテリアが必要
フローには好気性バクテリア
この問題をコンシュームでは芽胞菌の中の通性嫌気性バクテリア(空気のある所では好気性バクテリアとして、空気の無い所では嫌気性バクテリアとして働く)を使用したのです。
バイオ洗剤は非常に科学的なもので、最先端のバイオベンチャー会社(数社)が市場をコントロールしています。こうした、バイオベンチャーとケミカル大手のスパルタンケミカル社がコラボレートして作り上げたのがこのコンシュームなのです(この類には厳格なルールがあり、遺伝子操作をしていないので安全です)。
コンシュームには様々なシリーズがあり、上記のバイオボウル、エコライザーの他に、中性の領域で石油系の油汚れの除去までする(通常はpH11以上の高アルカリが必要)マイクロマッスルがあります。
また、排水施設用に特化したコンシュームLIQ、POW,固形状のドロップインドレイン・・・等があり、様々な用途にこたえられるようになっています。
説明が長くなりました。それではこのコンシュームの使い方ですが、
原液を排水口に流せば、配管の詰まりを解消し、防ぎます。上記の様に、排水施設の消臭や清掃回数の削減に使えます。カーペットのシミ抜き剤として使用できます。プロが使用する場合にはカーペット洗浄の前処理剤として優れた効果(汚れの除去と消臭)をもたらしますし、ボネットクリーニングにも活用できます。
即ち、例えば店舗では、コンシュームが1本あると、一寸したカーペットの汚れや、消臭(臭いのする場所を1:10程度に薄めたもので拭き上げる)、排水施設の詰まりを解消する事が出来ます。
あるタクシー会社では車に常備しており、嘔吐の対策として使うだけでなく(臭いと汚れが簡単に取れます)、新車の臭い(これも気になる人が居るのですね)取りにも使っています。
使用するとバニラの良い香りが付いています。
配管の詰まり解消/消臭/カーペットシミ抜き
の3つでは恐らくその効果にビックリされる事でしょう。