微生物の種類と増え方 Ⅲ
微生物は一般細菌・真菌・ウィルスに分けて考えます。
一般細菌は左上図の様に細胞壁・細胞質・核があります。栄養が良くなると核内の遺伝子(DNA/RNA)が集まり染色体になり、コピーし、目玉の親父の様にくびれ(左上中図)、やがて2つになると言う増え方をします。一般細菌は状況は良いと1匹は15分で2匹になってしまいます。そうすると一匹が5時間で100万匹 になってしまう計算になります。そして、100万匹がどのくらいのエリアを占めるのかと言うと何と針の上に載ってしまうのです。増えやすく、小さく油断の出来ない相手です。
真菌は枝分けれするように増えていきます。
最後にウィルスですが、ウィルスは圧倒的に小さいのです。一般細菌の核内を想像してください。ウィルスは核の中のDNAやRNAと言った遺伝子の一部が殻を被った形状をしてるのです。核がありません。従って、ウィルスに対しては生命活動をしているのかどうかという議論を避けるために、ウィルスを殺す事を不活性化と言う言い方をします。増え方ですが、ウィルスは細胞内に侵入し、核内のDNA(場合によってはRNA)を盗み、コピーし、増え、破裂して、外へ出るのです。従ってウィルスは自分で増える事は出来ません。通常は体外に出ると数時間で不活性化するのですが、新型コロナウィルスはその時間が長いと言われています(非常に長いのはノロウィルス)。
一般細菌、真菌、ウィルスと言った区分によって特性や、感染防止洗剤の効きがことなりますので、覚えておくことが重要です。