洗剤を使用せよ! | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

生産性向上についていつも考え続けています。

我が日本は生産性が様々な分野で20年以上停滞しているようで、

メンテナンス業界も同様です。

最低賃金の上昇についてもこのブログで言及しましたが(10月7日)

賃金や人手不足の折から、この問題はどうしても立ちむ合わなければ

ならないのですが、その順序と方法をどう提示するががなかなか悩ましい所なのです。

しかし、来年は「洗剤使用」を大きく打ち出そうと決心しています。

水拭きでは生産性は上がらないのは自明の理ですので、

洗剤使用の利点と生産性向上につながる使い方を提示し続けようと思っています。

この業界では意外に思われるかもしれませんが、水拭きが主流になっており、

洗剤拭きが圧倒的に少ないのが現状です。

これでは素人と差が付きようがありません。

何故、こんな事が横行しているかと言うと、おそらく洗剤に対するイメージに大きな誤解があるような気がします。

「水が一番安全でいい「」

と言う人がプロ集団のメンテナンス業界にも数多くいるのです。

また、洗剤と言うとアルカリ性万能洗剤を直ぐに思い浮かべ、そこからイメージが動かない人が多いのも事実です。

アルカリ性万能洗剤はこの業界で最も古くから浸透しており、床に付く酷い汚れも簡単に落としてくれる強力な洗剤です。

しかし、強い洗剤ですので、ワックスに使用すれば、汚れと共に光沢も落としてしまいますし、水でアルカリ分を拭き取ってやる

リンス拭きも必須です。

様々な汚れを落とし、強力ですが、拭き取り作業などが必要となり、使用すると、時間を食う洗剤なのです。

しかし、洗剤にはその他にも酸性洗剤、中性洗剤など様々な洗剤があり、特徴も用途も異なります。

ましてや、今の世の中には、マイルドなのに強力な洗浄力をもつハイブリッド洗剤(ノンリンス)などが登場しています。

これらの洗剤を使いこなす事で、作業効果や生産性が大幅に向上します。

その為には、洗剤を使いこなす知識や準備、実行力が必要になります。

しかし、そうした努力の向こう側に、技術の向上や、競争力の強化、差別化などが待っているのです。

来年はこうした立場に立ち、様々なご提案をしていくつもりです。

 

来年2月末に実施予定の「メンテナンス指導者(メンター)養成講習会」はご案内してわずか1日で三分の一以上が埋まってしまいました。

大変ありがたい事だと思いますが、場合によっては、1社様当たりの人数を絞って頂く事をお願いするかもしれません。

また、3月5日には病院清掃の講習会を行います。ご案内はもうすぐお出しする予定です。

ブログも本年最後になるかもしれません。良いお年をお迎えください。