洗剤の特徴を生かせ!(福岡での講習会より) | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

洗剤の特徴を生かせ!

 

昨日は福岡で「メンテナンスのプロ・メンター(導く人)養成」の講習会をやりました。昨日のブログに書いた通りです。

私は後半を担当し、主に使用洗剤の特徴を説明しました。

プロ用の洗剤は尖がっている・・・・!

と言うフレーズからスタートしました。

私達が扱っている洗剤はプロ用の洗剤で、非常に特徴性に富んでいます。特徴が無ければ売れないからで、世界の業界では明白な事実なのです。

その特徴付けが良いかどうかでその洗剤が売れるかどうかも決まります。

弊社のトイレ用洗剤NABC(ナバック)を例に挙げましょう。この洗剤は除菌剤が入っています。EPA登録されていますので、簡単に言えば、院内感染防止にも使用でいるレベルの消毒薬が配合されていますので、衛生性が向上します。次の方が安心して使用できるわけです。

また、ノンリンスタイプ(水拭き不要)ですので、二度拭き(水によるリンス洗浄)が必要ありませんので、作業としては水拭きと変わらず、手早く済みます(但し便座表部とベビーシートは水拭きした方が良いのですが)。

消臭剤が配合されていますので、悪臭がした時の処理が簡単です。

そして、もう一つ、最大の特徴は「左利き」なのです。pHが6~7になっています。

通常の中性洗剤はpHが7~8なのですが、この洗剤は酸側なのです。

我々の身の回りの汚れが殆どアルカリで落ちる事は何度もこのブログに書いていますが、この業界では常識です。そこで普通の中性洗剤はほんの少し、アルカリに傾いています。本来中性洗剤はひどい汚れを取るものではなく、日常的に着く軽い汚れをスッキリ取り去る事を目的にしていますので、通常の軽い汚れをスッキリ完全に取ってくれるので便利です。しかし、私達が扱う業務用のトイレは使われ方が激しく、日常的に着く汚れも、チョット変わっています。小便の撥ねだとすると、カルシウムが飛び散る事になります(尿石はカルシウムでs)。洗面台でのチョットした汚れの多くは石鹸カス(アルカリ)です。また、金属の錆は酸で落としますので(還元作用を使います)、酸の方が細かな錆をよく落とす理屈になります。

即ち、NABC(ナバック)を使用すると、トイレに着く尿による撥ねや石鹸カスや細かな錆を綺麗に取り去ってくれますので、陶器や金属が元の光沢を取り戻します。プロのバーテンダーがグラスの光沢を戻してピカピカにするように・・・・

この洗剤が米国で爆発的に売れたのは、トイレルーム特有の上記汚れのの他に、通常の汚れもある程度おとしますので、これ一本でトイレルーム全ての清掃が可能で(壁や什器やドア回りなど)、しかも陶器・金属がピカピカになるからです。

逆に言えば、NABCを使用したら、トイレルームをピカピカにしなければ、本来の洗剤の特徴を生かしていないことになります。

プロはアマチュアと圧倒的な差があってこそプロなのです。NABC(ナバック)を使ったらピカピカにしましょう。ファンミスト(窯かな汚れ)の除去と言う、メンテナンスをする上での重要なテクニックがここにあります。

美観が向上し、次に汚れるまで時間が稼げ、次の作業も楽になりますので(汚れが少ないので)、作業効果と作業効率アップが同時に出来る「一粒で二度おいしい」のがファインミストの除去なのです。

NABC(ナバック)を使ったら、ピカピカにしましょう!

それが出来て始めてゴールに到達したことになるのです。