今、博多に来ています。今日の午後から「メンテナンスのメンター(導く人)養成講習」をやります。私の持ち分は半分ですので、1時間半くらいです。
少し、時間が空きましたので、昨日の続きを書いていきましょう。
私も昨年大病をしまして、ICUに3日間入り、その後数週間体に管を付けた入院生活をしました。病院には体力が落ち、感染しやすい易感染者がいるのです。まして、体に異物(カテーテルなど)が入った状態はそこからの感染の恐れも半端ではありません。こうした際にはどこにでもいる常在菌も感染を起こす日和見感染が起きるのです。
従って、この辺にいる微生物が問題になるのですから、昨日も書いたように、無神経な水拭きでは却って微生物を広げる結果を招いてしまいます。だからこそ、病院では水拭きは良くないのです。
基本的には除菌剤の入った一度拭きで済む洗剤が必要です。水拭き不要の洗剤と言う意味です。拭いて、汚れを取り、対象となる(排除すべき)微生物を殺すのです。弊社が扱っている製品はEPA登録と言って、米国環境保護局が効果を保証している製品ですが、性能がハッキリしたものを使うべきです。
病院レベルの性能としては、黄色ブドウ球菌と緑膿菌の確実な除去が必要です。また、血液・体液から感染するブラッドボーンパソゲンズ(血液由来病原体)のHIV、HBV,HCVに有効である必要もあります。
最低限この種の洗剤を使いこなす必要が病院ではあります。
水拭きではなく、上記に有効な洗剤を使用しましょう。そこからがスタートなのです。