リストレーション(光沢復元)⑥ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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リストレーション(光沢復元)

さて、リストレーション(光沢復元)の説明をしていきましょう。役に立つ人には非常に有意義な朗報となるでしょう。契約上の点や考え方の問題で全く役に立たない場合もあるでしょう(日本では滅多にありませんが、UHS【ウルトラ・ハイ。スピード】方式をやっている方には必須ですが・・・)。

リストレーション(光沢復元)は日常清掃(掃き拭き)と定期清掃(ワックス再塗布)の間に入る中間清掃に位置します。日常清掃で管理しながら、光沢が落ちてきた時に、「まだワックス再塗布には早い・・」と言う場合に行う清掃方法です。ワックスは何回か述べているように、完全硬化に1カ月掛かりますので、現在の進んだワックスに毎月の定期清掃は不合理なのです。

床洗いをして、ワックスではなくリストレーター(光沢復元剤)であるバウンスバックを塗布するのです。

バウンスバック

床洗いも万能洗剤ではなく、本来的にノンリンスで済む(床汚れがひどい場合はリンスが必要ですが・・)ハイブリッド万能洗剤を使用します。弊社では「トライベース」」か「ピロキシー」です。迷ったらトライベースがお薦めです。普通のアルカリ性万能洗剤ではリンス拭きが大変なので、効率化にはなりませんので注意が必要です。

トライベース              ピロキシー

トライベースを使う事にしましょう。トライベースは床用では1:64稀釈がベースです。汚れがひどい場合は1:32にしましょう。1:16は定期清掃の希釈倍率です。リンスが必要になります。

トライベース希釈液(1:32~1:64)を床に塗布し、ポリッシャーで出来れば白パッド(汚れによっては赤)で洗浄し、汚水を回収します。最初は1回程度はリンス拭きした方が良い出でしょう。その後バウンスバックを原液~1:1で希釈し、塗布します。必要によってはバフをしますが、バフをする場合は原液はいけません。その際は1:4希釈にしましょう。

工程一覧は上記ですが繰り返します

 

ダスティング

洗浄

(必要があれば)リンス

バウンスバック塗布

(必要があれば)バフ

 

バウンスバックは被膜形成しないのです。従って、悪いワックスが重なるビルトアップを起こしません。気に入らなければ、万能洗剤を使用して洗浄すれば、取れてしまいますので、通常の定期清掃をすれば元に戻ります。感覚としては、傷の穴を埋める感じです。

作業人員は概ね定期清掃の6割程度で済むはずです。また、剥離の必要性が激減しますので、トータルの合理化は更に大きな物になるでしょう。お得意先への説明等の必要性はあるでしょうが、単なる「削っては塗り」よりも合理的です。やり方が分からなかったり、詳しく知りたい場合は弊社までご連絡下さい。役に立つ方にとっては、信じられないような効率化になるでしょう。