8洗剤とは/主成分「界面活性剤」
洗剤とは/主成分「界面活性剤」
洗剤の主成分は界面活性剤と言い、上記の様な格好をしています。マッチ棒を短くしたようですね。二つの局面と言うか、手を持っていて、片方が親水基、もう一方が親油基になっています。片方の手が水が好きで、片方の手が油が好きなのです。その下の左の図ではビーカーの中に水と油が入っています。水と油は仲が良くないので混ざり合う事はありません。「水と油」という諺(ことわざ)通りで、分かれています。境界もハッキリしています。ここに洗剤を入れると片方の手が水が好きで片方が油が好きなのですから、油の分子を水の中に溶け込ませ、白濁した状態になります(右図=コロイドと言います)。境界が無くなりましたネ。境界面が無くなる(活性化する)ので(境)界面活性剤と言うのです。あまりいいネーミングとは思いませんが、既に先人がつけ、この言い方が定着しています。これが、洗剤の働きの重要な一つになります。
即ち、私達の身の回りの汚れの80%は水溶性ですが、残りの20%は非水溶性(言ってみれば油性)になります。即ち、水では汚れの8割しか落とせませんが、洗剤を使用すれば全て落とすことが可能になると言う理屈になる訳です。