インフルエンザ対策を清掃の立場から
インフルエンザが流行り始めたようですね。
インフルエンザの感染経路は基本的には飛沫感染ですが、接触感染もあると厚生労働省健康局が「インフルエンザ一問一答」で書いています。
この接触感染に対して、メンテナンスの立場から弊社の主張を書いていきましょう。
接触感染はインフルエンザに感染した人がクシャミや鼻水を手に着けてしまい(クシャミの時に手で口を覆ったり、鼻水が出そうになって思わず手を鼻に当てたり)その手でドアノブやつり革や手摺などを触り、そこに他の人が手を触れて、自分の口や鼻などの粘膜に触れて感染する事を指します。
病院清掃などではコンタクトポイントと言って、あらかじめ人が手を触れる場所を特定しておき、そこを除菌クリーニングします。人が手を触れる場所を除菌洗剤で拭く事が大切です。この際に使用すべきなのは除菌効果のハッキリしているものです。弊社で言えば、EPA(Environmental Protection Agency=米国環境保護局)が除菌効果がある事を証明している洗剤という事になります。即ち、カタログかボトルにインフルエンザと明記されている製品になります。
幸いなことにインフルエンザはそれ程難しい(除菌すると言う意味でのことですが)ウィルスではありません(勿論罹っても軽いと言う意味でも到底ありません)。様々な除菌洗剤がインフルエンザのEPA登録を持っています。
決められた使用方法をしっかり守る事が重要です。弊社の定番HDQニュートラルでしたら、希釈倍率を1:128にしっかり守ります。簡単な方法は自動希釈器を使用する事です。今はカートリッジタイプで簡単なものもあり便利です。
自動希釈器でない場合には4ℓの水に希釈ポンプを装着し、ポンプで1回洗剤を入れます。これで出来上がりです。
コンタクトポイントを清掃するのですが、しっかり濡らす事が重要です。スプレーするか、希釈液にタオルやマイクロクロスを漬け、軽く絞って拭いて行きます。この場合は拭いた面を変えていき、通常の8面織りでしたら(半分にし更に半分にして片面づつ拭いて行く事)全ての面を場所ごとに使ったら、それで次のタオル・マイクロクロスと交換します。使用したタオル・マイクロクロスをもう一度希釈液に漬けるようなことをしてはいけません。
スプレーで使用する際には霧にして吸い込んだり、目に入ったりしないように水っ鉄砲の様にスプレーしていきます。
乾けば安全なります。濡れているうちは触れてはいけません。
拭く際には洗浄箇所に汚れが付いているイメージでその汚れを拭き取るような動作で拭いていきます(ウィルスは勿論見えませんので)。
洗剤を扱う際には必ず手袋をして下さい。
特に幼児施設や学校は流行り易いのでこうした作業が必要です。
幼児や学校では環境負荷が少なく、アレルギーを起こしにくい「グリーン除菌リーナー」の方が良いかもしれません。この洗剤は1:64稀釈です。ポンプを使用する場合は4ℓにポンプが2回になる訳です。自動希釈器であれば、1:64の物を使用します。使い方は上記と一緒です。
手洗いとうがいが必要なのは言うまでもありません。