講習の内容ですが、紹介者の方に相談したのですが、職員の方のみを対象にして良いとのことで、「そうかなぁ・・」と思い主催者の方に電話をしたところ、「職員が就労生にやらせる事を前提に」との事でしたので、そうする事にしました。
先ず、職員の方に就労生に教える事が出来る様になってもらう事、就労生にとってやり易いようにする事を念頭に置きました。
最初は洗剤の基礎的な知識についてです。
① 洗剤の役割
② pHと汚れの関係
③ 酸で落ちる汚れ・アルカリで落ちる汚れ
④ 稀釈がベストのポイント「臨界ミセル濃度」
⑤ 最先端の洗剤群「バイオ洗剤」「ハイブリッド万能洗剤」
等になります。
洗剤の選定に当たっては
安全・使いやすい・効果が高い・範囲が広い
事を重点にします。中々難しいようで、ピッタリの洗剤があるのです。
また、ノンリンス(水拭き不要)も重要です。ノンリンスのタイプは拭き残しの心配がありませんし、総じて素材を傷めにくいタイプだからです。
洗剤はピロキシーを全面的に推すようにしました。過酸化水と5種類の環境対応界面活性剤とのハイブリッド万能洗剤は酸に傾いていても、通常の床汚れなどにも対応しますし、他の洗剤が苦手のトイレやお風呂場でも使用できます。カーペットにも使えます。少し希釈を薄めにするとガラスクリーナーにもなります。1:32稀釈以上ではノンリンスで使用できます。米国での環境ラベルタイプⅠ「グリーンシール」を取得していますので、環境にも優しく、安全性も高いのです。酸に傾いてしますので、職員の方が耐酸性の無い建材が無いかどうかを確かめる必要はありますが(滅多にはありません。代表的なのは大理石です)、それさえクリアーすれば、希釈を1:50程度に決めておけば、トイレ・浴室・カーペット・床などが簡単に綺麗になるのです。スプレーして拭くだけ、モップ(マイクロモップがいいでしょう)につけて拭くだけです。
合わせて、大理石と御影石の見分け方も講習に入れました。
トイレの内側はバイオボウルを使用しますが通常の様にM字を描くように塗布するのではなく、スプレーを小便器内では上2回・真ん中2回・下5回(計9回)、洋便器ではボウルスワッブ(トイレ用ブラシ)に2回する様に指導しました。M字は約30C.Cですが、スプレーは1回約1C.C.で、小便器は1/3弱ですが、作業効率よりも確実性を重視しました。
また、自動希釈器を使用する事を強調しました。これは大変重要です。希釈が簡単になり、効果も確実性が増します。
また、病院でよくやるテクニックですが、カラーリングの話もしました。洗剤の色とモップやクロスの色を合わせる事で間違いを少なくするテクニックです。
ピロキシー