生産性向上
今年のテーマの一つが生産性の向上です。前々回(3月22日)書いたプロ化と、生産性向上を大きなテーマにしています。
かのデービッド・アトキンソン氏もその「新・所得倍増論」の中で生産性向上を唱えています。彼は詳しいデータを中心に論旨を進めますので説得力があります。日本が人口が多いためにGDPが大きい事、一人当たりの生産性は先進国の中でも相当に落ちる事、しかし労働者のスキルは世界でトップであることなどです。
また、「採用基準」で話題を呼んだ伊賀泰代さんも生産性向上をテーマにした「生産性」を書いていますし(話はそれますが「採用基準」は素晴らしいですね)、今月の月刊誌ウェッジのテーマも生産性向上で、中吊り広告では先進国最低と謳っています。我が日本は経済向上の為にも生産性向上が必要ですが、この業界では人手不足が深刻であり、生産性の向上は待ったなしの状況であると考えています。
しかし、上記の3者ともに、日本人が変化を嫌う事を問題にしていますが、私もまさにそう思っています。従来やっていたお掃除を論理的合理的なメンテナンスに切り替えようとする場合、新しい技術の取得になるのですから、やり方を覚えたり、技術をマスターする為の多少の辛坊が必要になります。そこを乗り越えないと新しい技術は身に着かないのです。保守的で、やり方を変える事に躊躇すれば結果が出ないのは明らかなのです。生産性向上に真っ向から取り組む覚悟があれば、こうした問題も解決するのではないかと期待しています。