床をどうするか?老人ホームの床管理 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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床掃除をどうするか?老人ホームの床管理



介護メンテナンスを少し続けましょう。今日は老人ホームの床管理です。
老人ホームで、床をワックス管理している場合、特徴的な事は上履きである事です。ワックスは例えばオフィスビルなどでは土足の為、毎月ワックス再塗布が必要になります(昨今は経費削減で回数が減っているケースもありますが・・)。靴の裏の土砂がワックスを傷つける為、一カ月もしないうちに光沢が無くなってしまうのです。従って、(我が日本ではそれ程熱心ではありませんが)玄関先に土砂マットを敷いておくとワックスの傷みが緩和されるので、長いマット(3.6~4.5m)を敷くマッティングが欧米では流行っているのです。
しかし、上履きではこうした事態が起こりません。従って定期清掃(洗浄ワックス再塗布)が1年に一回程度と言うケースが多いように見受けられます。また、床管理にワックス床をバキュームで清掃しているケースも良く見られますが、ハードフロア(固い床)でのバキュームは効率が良くありませんし、時間も掛ります。
また、床拭きの作業もしなければなりません。この際に水拭きではワックスの光沢を段々落としてしまいます。水拭きでは原則汚れの80%しか取れない事から20%の堆積が起こります(汚れの総じて80%が親水性=20%は疎水性であるため)。
マイクロモップに適正洗剤を使用すれば、1度で掃き拭きが出来ますし、ワックスの光沢を維持する事が可能です。こうした場合には、ノンリンス(水による拭き取りが要らないもの)タイプの物を使用すべきです。手間が掛りませんので。
弊社で言えば、2つのタイプがお薦めです。
DMQとピロキシーです。
DMQは除菌剤配合の中性床用洗剤です。汚れを軽くとりながら、除菌する為、衛生性が向上し、床からの悪臭も除去します。光沢剤は入っていますので、使うほどに光沢を出す様に設計されています。
ピロキシーは過酸化水素配合のハイブリッド万能洗剤で、汚れを良く除去します。過酸化水素がアンモニアを分解しますので、消臭効果もあります。
DMQは光沢剤で光沢を上げる洗剤です。ピロキシーは汚れを取り去り、ワックス本来の光沢を取り戻すイメージです。


マイクロモップは細かな汚れを大量に取ってくれますので、これを使用すれば、簡単に綺麗に出来る事でしょう(マイクロモップについては「用具」の中で書いています。ご参照下さい)。(弊社HPでも動画があります)