トイレメンテで禁じ手は
「汚れを削り取ろうとする事」
クレンザー/色付きのパッド
トイレのメンテナンスは正しい知識と正しい実践が必要だと述べました。トイレは洗剤の方向が逆ですので、通常の洗剤で清掃しようとしても中々うまく行きません。「物理的力+化学的力」が重要なのですが、化学的力が不十分になってしまうと物理的力、即ちゴシゴシ擦る(こする)時間が増えてトイレ清掃を大変なものにしてしまいます。
こうした際に、よく出る清掃方法が、汚れを削り取ろうというやり方です。クレンザーや色付きのパッド(研磨剤が入っています)で擦ってしまうのです。これは禁じ手です。直ぐに汚れは取れますが、やがて陶器のガラス質(釉薬=うわぐすり)を削り取ってしまいます。そうすると陶器の素の部分が露出し、そこに汚れが入り込めばもう取れません。また、金属部分のクローム・メッキも剥がしてしまい、大変見苦しくしてしまいます。こうなったら交換しか方法が無くなってしまうのです。トイレメンテナンスでは汚れを削り取るのは(一部を除いて)厳禁と覚えましょう。