さて今日は前々回少し述べた、カーペットメンテナンスのコツ「パス」をやりましょう。

カーペットをメンテナンスする際に、最初に注意すべきことは、カーペットは他の床と違い、3次元の世界だという事なのです。他の床は2次元(平面)ですので、汚れは空気の移動によって隅によります。従って、隅の汚れ取りが非常に重要になるのです。
カーペットは基布とパイル(毛)の立体構造になっているので、土砂などの汚れがパイルの中に入ってしまい、移動しません。人が歩くところ「Pass(パス)」に靴の裏に着いた土砂がたまっていくのです。
従って、カーペットのバキュームの重歩行度、中歩行度、軽歩行度は通常の床の様に平面で区切ることは非合理的です。図のような土砂の堆積になりますので、堆積しそうな所を重点的にバキュームし、却って隅のような場所は軽歩行度に分類するのです。
あるメーカーの営業マンが「カーペットは四角い部屋を丸く掃く感性が必要です。」と説明しているのを聞いたことがありますが、上手い表現だと思います。その通り!カーペットはパスを中心にバキュームを掛けるのがコツなのです。