洗剤の働きは大きく言って2つ | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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東北楽天、優勝おめでとうございます。

さて、洗剤の話をしましょう。
洗剤の働きは大きく言うと2つになります。

一つが前回書きましたように、水と油を仲良くさせることです。汚れの中には油の汚れがありますので、油汚れを取るためには水拭きではなく洗剤拭きが必要になるのです。

2つ目は表面張力を落とすという働きです。水は表面張力の強い物質ですので、細かな場所に入った汚れを取ったりすることが出来ません。また、細かな汚れ自体を取る事も苦手なのです。この作用が実は非常に重要なのです

私が良く例に出すのが、土いじりをした後の手です。手に付いた泥は水ではナカナカ綺麗にはなりません。結構時間が掛るのです。しかし、石鹸を使えばすぐに綺麗になってしまいます。何故簡単に取れるかと言うと、表面張力の強い水は手に付いた泥の中へ入り込みにくいのです。しかし、石鹸は表面張力を落とすので、泥の割れ目から侵入し、湿潤することで汚れを手早く落とすのです。即ち、洗剤は有機物(油)だけではなく、無機物の汚れに対しても有効なのです。

 昔はあやしげな食堂に行くとコップなどが綺麗ではなく、指紋が着いていたりしましたが、今ではそんなところは(殆ど)ありません。食器洗剤の使用が奨励された為です。
 建物も同じで実際には水拭きでは汚れたコップを出しているのと同じ事と言う例が多くみられるのです。

 衛生性や美観を保つには適正な洗剤が必要なのです。

今週は大阪に行ってから、仙台へ向かいます。東北楽天の優勝で沸いているでしょうね。