バイオ洗剤⑥ どんな微生物を使っているの?
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今から10年近く前になりますが、NHKの地球の歴史に関する番組でのことです。
グリーンランドに船が着き、中から出てきた5~6人の集団がスノーモビルに乗って更に3日ほどかけて内陸に進んでいきます。
漸く見つけた温泉に生息している苔を採取し、自分達も中に使って暖を取っているひげ面の男たちがインタビューに答えるのですが、彼らは全員が博士号を持っているのです。
彼らの正体はバイオハンターなのです。
バイオ製品には大きな申し合わせがあります。即ち、遺伝子操作をしたものは使用しないと言う事です。
目に見えない微生物の遺伝子を操作し、世間に放ってしまうと、気が着いたら生態系が変わっていたなどと言う事になりかねないからです。
バイオ製品に使うバイオは現在地球上に存在するものしか使えないのですが、逆に言うとまだ発見されていないバイオの株の採取に成功すれば大金が入る可能性があるので、バイオハンターと言う職業が成立しているのです。
世界にあるバイオベンチャーの大手は3つと言われています(数年前の事ですので、数は増えたかもしれませんが)。
こうした会社が世界中から微生物の株を集めており、その数は10万種を超えたと言われています。
こうした中から、人体や動物に害がない事が証明されている微生物を組み合わせる事でバイオ製品が出来るのです。組み合わせなどの例は来週に述べる事にしましょう。