マイクロ繊維の構造 ② | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

マイクロ繊維の構造 ②

仕事でお掃除をされる方の為のブログ
ビルメンテナンス・老人ホーム・病院・学校・飲食店・工場・・・

昨日書いたマイクロクロス・マイクロモップの構造を今日は述べて行きましょう。

マイクロ繊維とはどの位細い繊維の事を指すのでしょう?マイクロ繊維の細さの計り方は少し変わっています。直径では計らないのです。 
 多分かつては細すぎて計る事が困難であったために出てきた考え方だと思いますが(違うかもしれません)、0.5グラムのプラスチックを4.5キロメートル延ばした時の直径「デニール」で計るのです。1デニール以下の繊維をマイクロ繊維と言います。

 マイクロ繊維には2種類あります。ポリエステル等を単体でしあげたマイクロ繊維「シングルファイバー」とポリエステルとポリアミド(ナイロン)を7:3で混ぜて形成した「コンバインファイバー」です。

 現在使われている多くのマイクロ繊維はコンバインファイバーになります。下の写真の様に長い円錐と三角形に分かれています。私はレンコンと言っていましたが、外人さんはピッツアと言っています。外人さんの方が綺麗ですね。

 ともあれご覧の様な形状で汚れを沢山抱え込んでくれます。また、1本当たりは髪の毛の100分の1の細さです。

 この構造から、細かな汚れを大量に抱え込む事が可能になっているのです。

ただ一つ注意すべき事があります。このポリアミド(ナイロンの事)が次亜塩素酸には弱いのです。従って、クロスやモップの消毒に塩素系漂白剤を使ってはいけません。その点の注意が必要になります。

図の様にピッツアの形をした上図の方が数の丸い形状よりも多くの汚れを除去します。また、1本当たりも圧倒的に細いのです。

最後に写真も載せて置きます。

お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ-マイクロ繊維形状
$お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ-通常繊維形状


$お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ-マイクロ繊維写真