お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

先週末に東京で「プロとしての洗剤の使い方」の講習会を行いました。概ね好評でホットしています。要旨としては、使用箇所に適合した洗剤を使用する事(酸かアルカリか/マイルドか強い物か等)と希釈を正しくする事、使用の際のポイントをシッカリ抑える事なのです。そして、ホースに繋ぐだけで、正しい希釈の出来る容器入りプロ用洗剤「シンプルフィル」の説明もしました。
こうした説明をする際に、各メンテナンスの概要(科学的に考える方法・基準)を簡単に説明したのですが、お客様の中で「清掃のプロと言う物について考えた」とのご意見がありました。この感想を見ながら、私も考えさせられました。「日本ではこういう問題も起きるだろうなァ」と言う事です。この方もかなり詳しい方なのですが、日本では専門的な方がバラバラと散在している状態なので、どういう人がプロなのかと言う概念が一致しないのです。米国ではこういう事は起こりません。プロが一杯いるからです。私がかつて師事した(20年以上前ですが)スパルタンケミカル社のインストラクター「リー・レマスター」は業界でも有名なプロでした。このブログにもいくつかの挿話を書いています。また、現在のインストラクター「ジョン・シャウフ」も公的な仕事に駆り出されているプロ中のプロですし、スパルタンケミカル社だけでなく、米国の殆どの大手ケミカルメーカーに行けばプロがゴロゴロいるのです。また大手メンテナンス会社(向こうではサービス・コントラクターと言う言い方をします)もプロを多く抱えています。


プロは一目瞭然です。見たり、話を聞いたり、相談をすれば彼らの実力が素人をはるかにしのいでいるのが(素直な目で見れば)自然に分かるのです。但し、自己流に固執していたり、独善に陥ったりしたら別ですが。
プロは考え方、やり方が自然で、合理的で、見るからに美しいのです。だからこそプロフェッショナルとして、人に対価を払ってもらえるのです(しかも喜んで)。
メンテナンスのプロを目指すには、外国のメンテナンスにしっかり係わる事が非常に重要です。技術が格段に進んでいるからです。日本にだけいてガラパゴス化してはいけません。日本にも数は少ないですが、化学的清掃「メンテナンス」を理解している人がいますので、そうした人に良く教わる事です。そしてどうしても独学しか方法がなかったら、外国の文献を徹底的に読み込むことです。今は自動翻訳が相当良くなっていますので、かなりの所迄習得できるでしょう。機会があれば米国のメンテナンスの大会に出席し、自分の言葉で外人と接触する事です。
このブログにも書きましたが、昨秋上海へ行き、前回(30年前)と大きく異なってメンテナンス技術が非常に高いので驚きました。中国はInter Cleanに積極的に参加しているので、後発にも関わらず軽く日本を凌駕したのだと思われます。技術的な差と言うより考え方の柔軟性(他国の文化を取り入れる事・新しい事にチャレンジする事)の差と思われます。結果的に大規模ビルやホテルのメンテナンスは日本より数段綺麗でした。大変残念でしたが、打ちのめされたというわけではなく、こっちもしっかりやらねばと言う気持ちにさせてくれました。いつも言っていますが掃除は文化ですので、色々な方法があっていいのです。しかし、職業として行う清掃はそれで対価を得るわけですから、高度であるべきであり、科学的に行うべきです。そうすると科学的清掃「メンテナンス」に行きつく事になるのですが、メンテナンスは技術です。技術には高い低いがあるだけなのです。高い所を目指さないと技術は上がりません。


長々と書いて恐縮ですが、我が日本もメンテナンスのプロが増えるべきです。その為の活動を永く続けているのですが、業界にいる人達誰でもが、「プロとは何か?」とわざわざ考えなければならないのではなく(そんな苦労をしなくてもと言う意味です)、あれがプロだと直ぐに分かるような業界になってくれることをひたすら願う毎日です。