岸田文雄首相とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が16日(現地時間)の会談で、両国のエネルギー協力を強化し、外相級戦略対話を創設することにした,というニュースがありましたね…

 

サウジといえばBRICSの要、そしてそのBRICSは8月には「金に裏付けされた共通通貨」を発表するのではないか‥という噂もある…

 

そのサウジが日本と…ほんとかな…と思う…

 

そんな中、現代中国研究の第1人者「遠藤誉」さんは・・・

 

次のように書いています…

 

岸田首相は、「中国・サウジ接近にくさび」を打つために、日本国内の山積した問題を放置して中東に行ったのだという。アメリカが中東で弱体化したのでバイデン大統領の指示を受けての行動だろうが、日本の首相は何の為にいるのか? バイデンに奉仕するためなのか、日本国民を守るためなのか?日本国民の血税の無駄遣いをすべきではない。と・・

 

中東でのアメリカの地位もサウジとの貿易量も減少している……

 

サウジの「中国、EU、アメリカ」との貿易額に関する推移は以下のグラフで、WTO(世界貿易機関) のデータを使用

 

 

赤は中国の絶対量の推移で、黄色がEU(現27ヵ国)の絶対量の推移、紺色がアメリカの絶対量の推移

 

 2001年の時点では、中国は「EUとアメリカを合わせた額」のわずか10%程度でしかなかった。しかし2011年までに、

中国はサウジアラビアとの二国間貿易額で初めてアメリカを上回り、2012年の石油価格高騰時期に中国はEUやアメリカと同等のところまでのし上がり、現在2021年データでは、「EU+アメリカ」よりも、中国の方が大きい。

 

なによりも興味深いのは・・・

 

習近平さん、バイデンさん、キッシーさんがサウジを訪問した際の出迎え要人の顔ぶれの「差」

 

昨年12月7日、習近平が訪問した際に出迎えたのは・・・ファイサル外務大臣、中国担当大臣、その他の王室の主要メンバーと政府高官。2022年7月のバイデン大統領のサウジ訪問時には、出迎えが駐米サウジ大使やマッカ州知事だけで、タラップを降りた後も閑散としていた。

しかし、キッシーさんの時はさらに核が落ちて…マッカ州の州副知事だったとか・・・

 

昨年11月のムハンマド皇太子の来日も「サウジ側の日程の都合」(政府関係者)で直前に中止になった。韓国まで来ておきながら予定していた訪日を突如、中止したのだ。サウジにとって、日本はその程度の位置づけである。

 

 「脱炭素社会に向けた技術協力などで日本への期待は大きい」と日本メディアでは岸田首相の中東訪問を正当化しているが、中国の脱炭素技術は進んでおり、事実、今年5月1日に<中国企業は、サウジに世界初の脱炭素の全プロセス厚板工場を共同建設する契約に署名した>とあり、技術移転をするだけでなく、実際にサウジに工場を建設することが約束されている。

 またサウジは将来石油だけに頼らない経済計画「サウジ2030」と一帯一路を組み合わせたプロジェクトを34項目にわたって契約している(たとえば<中国企業がサウジのグリーンシティ建設を支援 「一帯一路」を共同建設>)。

 もちろん日本にも技術はあるので、サウジとしては漁夫の利は頂くだろうが、いま日本国民の諸問題を放置してまで中東に行く裏には、アメリカが弱体化した部分を、日本に補わせようというバイデンの思惑が透けて見えるのである。

 

なんというか…まあ、この程度なんでしょうね…

 

そうなんだ!!というよりは「やっぱりね感」が強いだけかな。

 

なによりも最近のマスコミ報道は注意したほうがいいよね、ある意味「大本営発表」並みに始末が悪いからね…