朝から、タージマハルを見に行った。
Kが呼んだガイドが来るので
160ルピー(チップ込み)と値段を確認しておいた。
Kは私をタージマハルの付近で降ろし、駐車場へ行った。
私はガイドと会い
門の前で丁寧に説明をしてくれる彼に、ほっとした。普通の人だ。
しかし、いざ、タージマハルに入る時に
そのガイドは何かしらの問題があるらしく
中に入れないと言っていた。
ガイド 「この道をまっすぐ行けば、大丈夫だから。」
見送るガイド。
さよなら。5分だけのガイド。。
結局ガイド無しになってしまい、1人で中に入った。
トンネルを抜けると
世界遺産!
インド人に記念撮影を頼まれた。
全然構わないけど、、なぜ・・・?アジア人は珍しいのかな。
10分くらいすると、後からガイドが追いかけてきた。
ガイド 「 追いついて良かった。
200ルピー払って、入れてもらったんだよ。」
・・・人はそれを、賄賂と呼ぶと思いますが・・・。
あえて何も聞かなかった。
ガイドといえど、タージマハルはそんなに広くも無く
たいして説明もなかった。
ガイドが少し休憩しようというので広場で一息ついた。
今後はどこを回るの?と聞いてきたので
今夜バラナシに向かうよ。と言うと
ガイド 「車で行くの?
あのドライバー、君からお金を取ろうとしてる良くない奴だよ。
( 友達なのに、ひどい言われようー。)
良かったら僕がバラナシのガイドをするよ。」
私 「いや、電車だし、ガイド無くて良いです。」
ガイド 「電車のチケットは返金できるし、車で行ったら楽しいよ。
今と別の車を呼ぶからさ。 (本当にひどい言われよう・・。)」
しかし電車でさえ12時間かかる道のりを
どうしたら車で行けるだろう。
ガイド 「そして僕がついて行って案内するよ。」
私 「・・・何でわざわざ?
現地には、現地のガイドがいるし、あなた、アグラのガイドでしょ?」
と、一応つっこんでみると
ガイド 「僕、バラナシって
行ったこと無いから、見てみたいんだ。」
それって、ただの興味本位では・・?ていうかガイドは・・・?
いや、電車で良いよ。と返しておいた。
それから、彼の彼女が電話をしてきて
その報告をされたり、もはやどうでも良い話だった。
私は、タージマハルの説明を聞くためにガイドを呼んだのであって
インディアンボーイの恋の行方を探るためではない。
ガイド 「いや、今綺麗なお客と歩いてるよ、って彼女に言ったんだ。」
褒めても何も出ないよ。出さないよ。
なんだか疲れてきた。
出口付近になって、
「ガイド料は200ルピー+チップだよ。君が楽しんだならチップは弾んでね。」
と言うけど
私は160ルピー(チップ込み)と聞いていたので
それ以外払わないよと言ったら、ガイドが困っていた。
ガイド 「僕はここに入るのに200ルピーも払ったんだよ!」
それは私には関係ないじゃん・・・。
どうしても160で納得できない様子なので
ドライバーKのところまで連れて行って話をした。
Kに
「160ルピーって言ったよね?私はそれ以外払わないよ。このガイドに言ってよ!」
と文句を言うと
Kはヒンディー語でガイドに話をしていた。
内容は分からないけど、あまり良くない空気だ。
ここインドでは、仕事の繋がりがかなり重要らしく
人の仕事の支払いに関しては口を出さないらしい。
例えば観光客が物凄くぼられていても周囲の人は絶対何も言わないし、
ホテルのフロントの人さえ、物価や相場を教えてくれなかったりする。
極端に言えば、社会全体が詐欺に加担してるようなもんだと思う。
私とこのガイドとの支払いに、ドライバーが口を出すものじゃないみたいだけど
もう160ルピーと聞いたのだから、私はそれ以外払わなかった。
ガイドはしぶしぶ帰っていった。
賄賂まで払ったのに、働いた分だけ損したんだろうな。
それから、特にもう見たいもの物も無かったので電車の時間までホテルに居た。
電車のチケットは、Sの弟がホテルまで持ってきた。
(私はかなり急にツアーを決行したので、
スタート日に、電車のチケットが間に合わなかった。)
チケットを見て不安になる。
なんか3Aって書いてあるんだけど・・・。
Sは電車は安心できる席だよ。
女性のみだからと言っていたけど、寝台車で女性のみなんて聞いたこと無い。
というか、私が払った値段からいったら普通1A(一番良い席)じゃないの?
KやSの弟に聞いてみたけど「分からないけど、エアコンは付いてるし
大丈夫だと思う。」と言われた。
関係ないけど、街中の牛。
その道ばたで、ゴロゴロしてます。
その後、Sの弟は一緒に車に乗り込み、電車の時間まだ相当あったので
有名な城を見ることになった。
1人で回ろうと思ったら、どうやらSの弟が一緒に中に入るらしい。
特に気にしないで居たら、入場の所で係りに止められた。
どうやら、ガイドの資格の無いものが
観光客と一緒に入場し、ガイドをすると問題があるらしく
何度も何度も
「彼は君のガイドではないのか?」と聞いてきた。
ガイドじゃありません。
むしろ、友達でもありません、と言いたかったけど
英語が全く分からない振りをして、とぼけていた。
しかし流石に警備が厳しく、何度も何度も説明されるし
あげく、別のガイドをつけると言われたので
「1人で入るから良いです。」と断って中に入った。
城の中を周る。
15分くらい後、Sの弟が追いかけてきた。
私とバラバラで行動するという事で、入場を許可されたらしい。
それからSの弟が、途中で休憩しようというので広場で座った。
やっぱり周囲の視線が突き刺さる。
インド人男とアジア女が一緒に居ると目立つ。
Sの弟は「ねぇ、みんなが僕らを見てるよ!」と楽しそうだったけど
私としては早く車に戻りたかった。
予定より早かったけど、Kに電話をして
ゲート付近に来てもらうよう話した。
私は先に出口を出て、その5分くらい後にSの弟が出てくる事にした。
あくまで中では別行動だったというように。
私が、車の付近まで着いたとき、Kは居なかった。
車の周りをうろうろしていると物乞いの子供が沢山集まってきた。
ポストカードを買ってと強請られ困った。
何件か並んでいた売店の一つに入ろうかと思ったけど、
売店でくつろぐおじさんたちが
「カム、カム!お姉ちゃん、カム!」と言うので
逆に入る気が無くなってしまった。
再度Kに電話をするも繋がらない。どうしたものか・・・。
私は1人の子供を捕まえて、
「私のドライバーを見つけたら、50ルピーで葉書を買うよ。」と伝えた。
大抵のドライバーが待つところなんて、周辺の決まった店だろうから
もしかしたら見つけてくれるかもしれない。
軽い気持ちで言ったのだけれど
子供達は「どの車?どのナンバー?」と聞いてきて
色々な売店に走っていった。
ワラワラと走り去る子供達を見て
思ったより大事になり、ちょっとまずいと思った。
それからSの弟が車の側に戻ってきた。
子供は彼を見て、「見つけたよ!!だから買って!」と言われたけど
彼はドライバーじゃないんだよ、と伝えた。
それからフラフラとKがどこからともなく出てきたので
私は早くドアを開けるよう急かした。
子供達は「僕が見つけたんだよ」と口ぐちに言っていたけど
私は「自分で見つけたよ。」と言って、何も買わずにそのまま車に乗り込んだ。
その後も、子供たちがバンバン車の窓を叩くので
Kが10ルピー払っていたが、
ポストカードは受け取り忘れた。
それから、駅に向かう車の中で
Sの弟の「I love you .」が始まった。
君は綺麗だから僕は君と結婚して日本に行くんだ。 と言っていた。
Sとまるきり同じ文句なんだけど。。
後部座席での席も近いし、触れるのも嫌だったので
「私の宗教では、未婚の女性は他の男性に触っちゃいけないの。(嘘)
あんまり触ると、私の神様が怒るんだよ。」というと
それから彼は、逆に、私との一切の接触を恐れるような感じだった。
それでも、Sの弟はよく喋っていた。
Sについても
「知ってる?
Sって子供が2人居るんだよ。」と言っていた。
私はSからは未婚だと聞いていて、それはどうでも良かったけど
やっぱり嘘をつかれていた事には、良い気分がしなかった。
ただ、何も知らない振りをして聞いていた。
そして、今私が借りている携帯もSの奥さんの携帯らしい。
「でも、Sはこの携帯を私にくれるって言ったんだよ?」と弟にいったけど
「それは無理じゃないかな・・・。」と言っていた。
私は、自分の携帯を車内で紛失した不利をして
S弟の携帯を借りて、Sに電話をかけた。
「 S? 今、あなたの携帯を無くしちゃったんだけど・・・
でも、これ”あげる”っていってたから、良いよね?日本語では”あげる”って
私にプレゼントするって意味だし。
もう私の物だもんね。」
するとSはまた困ったように
「いや、だめだよ。それは旅の途中に不安だろうからあげただけだから、
旅行が終わったら持って来て。」
どうやら彼は、あげると貸すの区別が無いらしい。
「そっか。でも無くしちゃったみたい。一応探すけどごめんね。」と言って
電話を切った。
本当は、この携帯はこの場でS弟に返して、
私は新しい物のを買いたかったのだけど、
時間も無いし、結局この携帯を持って電車の旅に移ることにした。
(S弟が「デリーに帰ってきたら連絡して!」と仕切りに言っていた。)
駅に着き、ここでドライバーKと別れた。
駅のホームまではSの弟がついて来た。
流石に夜の電車(しかも初めて)に1人で乗る勇気が無い。
Sの弟と言えど、今頼れるのは彼だけだ・・。
しかしここの駅の治安は良くないらしく
S弟「あんまり僕に話しかけないでね。」と
言っていた。
そんな駅のチケット、私に売らないで下さい・・・。
ホームで電車を待つけど、1時間ほど遅れているらしく、一向に電車は来ない。
途中、白人女性の2人組みがいたので、話しかけて、
一緒に居させてもらった。
彼女達はアイルランド人だったので、色々話が出来て嬉しかった。
Sの弟は、電車がまだ来ないのに「僕、もう帰っていい?」と言うので
どーぞ、 と言うとあっさり帰っていった。
アイルランドの彼女達はインドの前はアフリカを旅していたらしい。
上はタンプトック、下は7部のパンツで、
インドの女性にはあらぬ露出度で、とても目立っていた。
でも、私が、インド人がぺたぺた自分を触って来るんだよと話をすると
「信じられない。私達はそんな事はないよ。」といわれた。
私の方がはるかに露出が少ないのに、
そして彼女達の方がかなりセクシーなのに、この差。
やっぱり日本人はなめられてるんだなぁと思った。
やっと電車が来た。予定していたホームが変わったのでバタバタした。
彼女達は1A(一番良い席)だった。
私もクラスチェンジしたかったので、中の駅員に言ってみたけど
1A座席は満員らしい。
仕方ないので、1Aの列車から2Aを超えて3A席までやってきた。
そこは、それまでの空気とかなり違い、
人でごったがえしていた。
ここで私は一晩明かすの?
私が男だったら問題ないかもしれないけど、一応生物学上、女なんだけど。
怖い。
しかも、電車の席が、全て入れ替わっていたらしく、
自分のシートの番号を見つけたときは、かなり驚いた。
49番。確かにここの席だけど、そこは
インド人男性でひしめく長椅子。その一角が私の席?
一応、席の付近のインド人に私の席を聞いてみた。
すると、一瞬キョトンとしていた彼は
「そうだよ、ここが君の席だよ!」と言い
周りの人も「そうだ。そうだ。」と合唱しはじめた。
まじで。何だって言うの。
Sとか嘘つきまくり。どこか女性だけなの。どこが安全な席なの。
もはや寝台でもないじゃない。
途方に暮れていると、後ろから10代くらいの男の子が
「席が全部変わったんだよ。すぐに車掌が来るからここで立って待ってなよ。」
と教えてくれた。
ただ、私は何がなんだか分からなくなり
その場で、もう何にも分かんないよーと独り言を言っていた。
車掌らしき人がやってきて、私に新しい番号をくれて、
やっと自分の席が確保できた。
そこは一応寝台になっていて、自分の寝るだけのスペースはあるのだけど
カーテンも仕切りも無く、
寝ていると、全ての寝台のインド人が私を見ていた。
こわい・・。
お陰で、12時間、私はトイレも食事もせず、
寝るのもままならず、暇な時間は日記を書き続けた。
ちなみにこの時、
相当困惑して、もともとつたない英語がさらに支離滅裂になっていた。
車内では1人1枚、毛布(ブランケット)が配られるのだけど
ブランケットの意味さえも分からなくなった。
1人のインド人が私に
「君はブランケットを2枚持ってないか?」と聞かれ
私は毛布を握り締めながら、
「ブランケットなんて一枚も持ってないよ。
もらえるもんなら、私も欲しいよ!」と言った。
「君のその手にあるのがブランケットだよ。」と返され
やっぱり周りのインド人に笑われた。














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