合戦図に見る引両 | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまいです



「引両」がデザインされた陣幕制作するにあたり、
合戦図に描かれた「引両」を調べてみました


「引両・ひきりょう」とは何のことか

合戦図の旗、矢盾等にデザインされた二本線(他、多数の線も含む)
のことです

この文様は足利家・足利将軍にまつわる文様です

ご存じ、家紋の「丸に二引き(引両のこと)」は足利家のマークですからね



「ひきりょう」は引領、引竜、引霊とも書くそうです

領地を線引きした様子

この線は竜を表した様子

二本線は日と月を表した様子・・・・   など

意味は諸説あり、確かなことは不明という謎の文様


線の数は一つから八つまであり、
足利尊氏が用いた二つ引きが基本なんだとか





朝鮮出兵



川中島の武田軍




源平合戦の平家




関ヶ原






大阪冬の陣

これもきっとそうかな・・・






大阪冬の陣


これもかな・・・




大阪冬の陣



関ヶ原


まだまだいろいろなデザインがありました


ペタしてね読者登録してね