2唐御所横穴②愛の逃避行! 道鏡、女帝を偲び祈る日々 | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です



2唐御所横穴②愛の逃避行!
道鏡、女帝を偲び祈る日々


道鏡と孝謙(称徳)天皇ゆかり(所縁)の地


私の地元
栃木県の伝承には、
道鏡左遷後、
実は孝謙(称徳)天皇は
亡くなってなどおらず、
女帝の地位をかなぐり捨て、
下野国(栃木県)に左遷された
愛しい道鏡を追ってやってきて、
一緒に暮らしていたというお話があります

また、道鏡は下野薬師寺を逃げ出て、
那須(現・那珂川町)の辺りに
ひっそりと暮らしていたお話もあります


さらにはお隣、茨城県にも
二人が暮らしていた伝説から
「皇都(こうと)」と呼ばれた地域があります


正史とは違う、そんなロマンチックな伝説の地を
訪ねてみました



栃木県那珂川町の和見にある

唐御所横穴(からのごしょ よこあな)

にやってきました


ここ唐御所横穴も伝説のその一つ

ふたりで密かに隠れ住んだのだとか・・・

一時的に身を隠すことはできると思いますが、
実際に住むのは無理がありそう



①のつづき・・・



こちらにもいってみましょう
 廐穴、うまや あな?




全然、馬小屋(廐)じゃない






伝承を簡単に・・・

道鏡は左遷先の下野薬師寺で
肩身が狭くなってしまい、いたたまれず
逃げ出しました

そして那須の
武茂(むも)の里
(馬頭町、現・那珂川町小砂)の
岩屋にかくれ住みました

(※ここは小砂ではありません
似た環境なので紹介しています)


そして岩屋に、山の神の姫君、
磐長(いわなが)姫、
木花開耶(このはなさくや)姫を
お祀りし、
小石に経文の文字を一字ずつ
書いては奉納しました

このように
ひたすら祈り続ける日々を送り
孝謙天皇を偲んでいました・・・






この姫君・女神は、神話・神社の神様ですね

なるほど、お坊さんも神社の神様を
大切にしていたのですね


そういえば・・・・
下野薬師寺に隣接して八幡宮があるのですが、
そこは、もともと薬師寺の境内だったとも言われ、

つまり、
お寺の中に神社がある状態っだったわけです

(※この八幡宮は道鏡の生きた時代には
まだなっかたそうですが・・・)





明らかな人の痕跡・・・







お坊様が修行で瞑想するのにぴったり

あ、というか、そのための空間?



映画「妖僧」のオープニングと同じ場面

道鏡と女帝を描いた映画です
主演、道鏡役・市川雷蔵

この映画オススメです






天井は煤で真っ黒になってましたよ






お部屋のような大きな空間の壁に
くぼみ発見

仏像を安置するくぼみでしょうね








これは
秘話!高僧と女帝の間に生まれた子
の続編です

1 孝謙天皇は道鏡の子を産んでいた! その名は英親王!
もどうぞ



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