5 道鏡と孝謙天皇の子! 伝・英親王の墓 七廻り鏡塚古墳②国内最大級木棺 | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
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染師・まいまい です


古の御代・・・
許されざる間柄に禁断の花が生まれたという・・・




道鏡と孝謙天皇の子! 
伝・英親王(はなぶさ しんのう)の墓
七廻り鏡塚古墳②

道鏡・孝謙(称徳)天皇・英親王ゆかりの地



「栃木市おおひら歴史民俗資料館」
にやってきました


英親王の御陵(墓)として伝承されてきた
七廻り鏡塚古墳(ななまわりかがみづか)
が発掘調査され展示がされています


これから、展示物をちょこっと紹介します

展示物の撮影、ブログでの公開は
館長さんの承諾を頂いております


先日、資料館で行われた
「大平山山麓の古墳」講座に
出席できましたので、
そこで学んだことも交えながら説明します



※発掘された埋葬者は古墳時代の豪族で
英親王ではない、と結論づけられています






な、なんと、
木製のお棺「木棺」が完璧な状態で出土

「舟形木棺」と言うのだそうです

国内最大級で、考古学的にも大変貴重なもの
だそうです






この木棺とその他の出土品(人骨以外)は
国の重要文化財に指定されています








上図の説明をします

舟形木棺の中には上図の通り、
遺体と共に、弓・鉾・太刀・鳴鏑などの
武器や、
櫛などの木製・竹製・革製・繊維製品
が納められていました



埋葬された人物は骨格などから推定して
162㎝で、当時の男性の平均身長だそうです



あっ・・・・

そういえば・・・

古代の日本には、(もがり)とゆう、
習慣がありましたね

遺体をすぐに埋葬せず、遺族が長い時間をかけて
別れを惜しむ習慣です

ですから、この木棺に埋葬された人物も
一族と もがり のイベントをしてから
納まったのかしら




それにしても大きな木棺ですね

直径1.2m以上もあるヒノキを
半分に割り、内側をくり抜いた
立派な造りです

年輪測定により、およそ西暦225~475年に
成形されたことも判明


発掘当時は、舟形木棺の内側の底には
朱色が残っていたそうですよ









上図は組合せ木棺です

舟形木棺に寄り添うように
並んだ状態で出土

舟形木棺の中にこれが入っていた
わけではありません

私は、初めて展示物を観たときから
ずっと勘違いしていました


この組合せ木棺には
太刀や馬具、須恵器、円筒埴輪、
毛製品、毛髪などが納められていました


専門家ではありません。いい加減なことを
言っているかもしれません!



次回は埋葬品と埋葬者ご本人の
登場です




1 孝謙天皇は道鏡の子を産んでいた! その名は英親王!
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※これがこのブログのシリーズの第一話目です


もどうぞ
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なりますよ!




「栃木市おおひら歴史民俗資料館」

http://www.ohirarekimin.com/rekimin.html



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