ローザンヌ、おめでとうございます!! | 江戸手描き友禅「染工房 まいむらさき」のそめいろ日記

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栃木県小山市でそめもの教室の講師をやっています。
染め物のコトや、じんくん(秋田犬)のコト、歴史、芸術、美術、日々の色々を綴っていきます。

染師・まいまい です


ローザンヌ、おめでとうございます

日本人が大健闘でしたね



バレエ
2月3日の新聞
バレエ 


若手の登竜門、
ローザンヌ国際バレエコンクールは、
私が子どもの頃から姉と、テレビでよく観てました

ダンサーを観るのはもちろんなのですが、
その道のプロの毒舌解説者も楽しみでした


姉妹して、強烈に忘れることのできない解説

白人の可愛らしい女の子が「ジゼル」を
踊ってたのですが・・・

「このお姫様なんて夢のように美しいんだろう 」と
うっとり観賞しますよね

すると、コンクールですから、
フィギュアスケートの○○大会のように、
演技中、テレビ画面にいちいち解説が
日本語に同時通訳した声ではいります

解説のおばさまの声
「はいっ!完璧に踊れてます、表現力もいいですね。
ただ、顔がデカイ、バランスが悪い。
これでは将来使いのもになりません。はいっ、次。」


・・・・きっついなぁ

こればかりは努力してもどうにもならない
人間を全否定された気分
いままでなんのためにコンクールに出られるほどに
バレエをやってきたのか

シビアな世界・・・




バレエダンサーの熊川哲也さんは、現在では
このローザンヌの審査員もなさるそうですね

上記の子のようなパターンを
発生させないためにもだと思いますが、
熊川さんは、プロのバレエダンサーを
目指そうとする子が壮絶なダイエットをしたところで、
見た目で、頭身、身体的等、
すでにプロに向かない子には、
はやいうちに宣告するそうですね

残酷な憎まれ役になるわけですが・・・






熊川さんは、ご自分が
ローザンヌ国際バレエコンクールに出たとき、
この権威あるコンクールのあるべき様式を変えて
しまいましたよね

 
審査員のほか、お客さんが観てますが、
ここは審査の場なので、「拍手はしない」のが
慣例でした

しかし、熊川さんの演技があまりにすばらしく、
思わず居合わせた人々が拍手喝采を送りました

この一件以来、拍手するのは、あたりまえの
ようになりましたね





バレエ 
↑熊川さんのコメント


熊川哲也さんがコメントをよせてらっしゃいますが、
ピリッと背筋がひきしまる、「クマテツ」さんらしい言葉に
思わずにやり
まずは「おめでとう!」じゃないのですね

厳しい世界でやっている人の、
本当の優しさなのでしょうね




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