藍の生葉染めをやってみたところです
あと、ちょっと言いたい事があります
染めをよくご存じ無い方が決まり文句の様におっしゃる、
「なん~だ、草木染めじゃないんだ、
人工の染料か、残念」
私はこの言葉にがっかりしています
どこで「草木染めの方が優れている」なんて先入観を
すり込まれたのでしょう
「人工物」より「天然物」の方を良しとする物事全般の風潮、
先入観だと思いますが・・・・
呉服屋さんも「草木で染めた反物(たんもの)なんですよ~」と
付加価値をつけて、商品の説明をしてくださることが多い
ですね
だけど・・・・
草木染め(天然染料)は、色数が少なく、化学繊維が
染まらなかったリ、変色、色あせが激しい種類が多い事が
欠点と言われています
これらを打開すべく、開発されてきたのが化学染料です
断然、優れています
ただ、化学染料は、草木染めの様に
微妙な素朴な色味でなく、表現力に乏しい色と
批判される事もあります
ですが・・・・実は化学染料で草木染めの風合いの色を
作り出すのは、可能なのです
例えば私の地元、織物の伝統工芸、「結城紬(ゆうきつむぎ)」
は、いかにも草木染め風の色ですが化学染料で制作したモノ
がほとんどです
こうなると、もう、何を良しとするかです
草木染めの変色、退色を「変化」ととらえて、時間と共に
徐々に変わることを楽しめばいい
(いきつく先はどれも大体、茶色っぽくなる)
草木染めは防虫効果を発揮する種類もありますしね
堅牢さを一番に考えるなら、化学染料はオススメですよ
化学染料だって、それなりに奥深いし、すばらしいものです
化学だからって毛嫌いしないで
藍の葉(天然染料)
化学染料
友禅染めに使用する色
水に溶かして使う