リュウ君は、地味な外見の久恵を思い浮かべて、
人の見方は色々なんだな~と、考えていました。
でも、あのヒステリックな久恵がなんでわざわざ?
しかも、パーマは僕と同じ歳で兄弟っておかしいよな?
パーマってやっぱり、変な奴だ、これからなるべく関わらないようにしよう…と、あれこれ考えていました。
すると、パーマが
お前、まだわからんのか?
俺だよ、お前のオジサン。天界で良く遊んでやったやろ?
ん〜例えば、一角ごっこ。
出してー!って、下に線引かれて、棒を持たされてるだけの牢屋ごっこ。
誰が先に出るか!でだいぶ遊べただろ?
リュウ君は、目を丸くしてパーマを見ていました。
そのうち大きな涙がたくさん溢れてきました!
…
え?本当にオジサンなの?
リュウ君は、パーマに抱きつきました。
オジサン!オジサン!
この地球の地獄に閉じ込められている間のリュウ君は、毎日怯えながら暮らしていました。
久恵のヒステリーが始まるとご飯も食べさせて貰えず、
あんたのご飯を、なんでわたしが作らないといけないの!悔しい、悔しい!あんたのせいで!
あんたのせいで!
と言って、殴られることもしょっちゅうでした。
夫のまさしには、他に女の人がいるらしく、
ほとんど家に帰らなくなってきていたのです。