その子は、ブカブカのズボン、ダボダボのシャツ、黒い雨傘、大きな黒のショルダーバッグを肩から下げていました。
そして、ひどい天然パーマでした。

えー、俺は富山太郎です。
俺、凄い天然パーマだろ?
だから皆んな、俺の事パーマって呼んでくれよ!

とだけ、挨拶をしました。

先生も、生徒も一瞬静かになって、この男の子を見つめていました。

先生がハッとして、
あ、そうだね。富山君、君の席は…と座る席を探していると、

その男の子は、
俺、あそこでいいぞ

と言って、リュウ君の隣の空いていた席にドカっと座りました。


リュウ君は、この変な男の子をちょっと怖いな~と思っていました。

地球で言うグイグイ来るタイプです。