子どもと10日間離れ離れになりました。

たった10日、されど10日。母になって初めて、こんなに長く息子と会わずにいました。とても長く辛い日々で、息子の写真ばかり眺めていました。息子が泣いている姿を想像して胸が苦しくなり、涙がとめどなく溢れてきました。

この決断をするまえに、家族や親戚、友人、インターネットを通して… たくさんの方に賛否を問いました。1歳5ヶ月の息子に与える影響はどうだろう?

多くの人は「私ならやらない」と言いました。歩けるようになって、成長めまぐるしい時期だけど、まだまだ赤ちゃん。母親と引き離されることでの精神面への影響が心配だし、何より自分自身が耐えられないから、と。

私の場合、

子どもへの影響はもちろん心配しました。我が子はママボーイですから、特に。でも、私は、心配する以上に息子の可能性を信じました。毎日ぐんぐん成長する息子は、頼もしいくらいの明るさと前向きさがあって、勇気と積極性で前へ前へと進んでいきます。「この子なら、毎日泣いてすごしたりしない」私にはその確信がありました。だから私は仕事で日本に残り、息子と旦那さまだけを先に渡米させました。

事実、

息子は私のことを10日間で忘れました。空港の到着ロビーで再開した息子は、まるで他人を見るような目で私を見ました。名前を呼んで触れようとすると、さっと私から離れ、はにかんだ笑顔でこちらをうかがうようにしながら、旦那さまの後ろに隠れました。予想していたことだったので、それほど強い衝撃があったわけではありませんが、ずしりと重く心に鉛を抱えているような感覚がありました。

その後、

それまで有効だったママ・マジックは消えてしまいました。少なくとも私はそう感じています。私が抱っこするだけで魔法のように落ち着いて泣き止むという不思議な力と結びつきは消滅してしまいました。その代わり、息子は少し大人になりました。いずれ来るべき日が早まっただけなのかもしれません。

しばらくして、また以前のようなママボーイっぷりを見せて私を喜ばせてくれましたが、私の決断が正しかったのかどうかは分かりません。別に崖から突き落として成長を急がせなくたって、共に歩みながら一歩ずつ進めばよかったのではないか?若ければ若いほど適応力があるというけれど、あれほど強く結びついていた母を忘れるよう脳が指示をだすということは、母と離れるということが相当な心理的ダメージを与えるからではないか?

結論、

もし同じ状況におかれることがあったら、私は子どもと離れることはしません。


子どもを連れて海外旅行。考えただけで頭が痛くなりそうです。しかも、うちの子は長旅に一番向かないといわれる1~2歳に属します(現在1歳5ヶ月)。

歩けるようになり、活動範囲が飛躍的に広がるのに、まだ親とのコミュニケーションが取れない時期。じっとしていられない子どもを諭す言葉も、なだめる言葉も、ごまかしの言葉も通用しません。ジレンマやストレスから癇癪を起こす子どもを、閉ざされた空間で、見知らぬ土地で、融通の利かない異国でどうコントロールするか?

とにかく思いつく限りの「なぐさめグッズ」を持ち歩くしかありません。うちの子に有効だったのは、

・DVDプレーヤー(トイストーリーに夢中なので、1時間は時間が稼げる)
・おせんべい(食べるのに時間がかかるので時間が稼げる)
・棒つきキャンディー(同上)
・グミ(同上)
・クレヨン(まだ絵を描くことに興味がないので気休め程度)
・大好きな車のおもちゃ(お出かけ中は投げてしまうのでNG。室内で活躍)

食事も口に合わない可能性があるので、ベビーフードと飲み物は常に持参。お腹がゆるくなってしまったので、オムツも着替えも余分に用意、日本と比べてエアコンが強力なので、夏なのにジャケットも必需品。どこで寝てしまってもいいようにブランケットも。

なんだかんだで、ものすごい量の荷物を常に持ち歩いていました。主人の家に帰省するだけでも、こんなに大変なのだから、移動また移動の個人旅行では苦労は倍ではすまないのでは?と想像します。

せめて3歳になってから行きましょう。これが私の経験から申し上げられる全てです。


今日、1歳4ヶ月になる息子を初めての旅へ送り出しました。

朝、仕事に出る前、何かを察したのか息子が激しく泣きました。抱き上げると、息子は腕を私の首に回してギューっと離れようとしません。何度も大丈夫だと自分に言い聞かせてきたのに、母子の絆は理屈ではありませんね。涙がとめどなく溢れて押さえられませんでした。

たった10日間。そしたら私も夏期休暇に入るので息子に会いに行きます。

でも、胸がどきどきして、心が締め付けられます。大丈夫かな?泣いてないかな?夜はちゃんと眠れるかしら
?ご飯は口に合うかな?体調崩さないでね。歯磨きちゃんとしてもらうんだよ。ママのことなんて忘れちゃって、そっちの人たちに可愛がってもらいなさい。我慢しすぎないでね、泣きたい時はたくさん泣いてパパを困らせてもいいからね。

初めての飛行機で、初めての海外旅行。成田まで3時間、14時間のフライト。緊張でテンパり気味のパパとの二人旅です。

現地に着いたらパパの実家にお世話になります。パパのご両親は、初孫である息子に会うのを心待ちにしていてくれています。パパも自分の国で息子と二人向かい合う時間を切望していました。

1歳4ヶ月、まだまだ赤ちゃんの息子にとってはママと離れる試練です。ごめんね。でもママは信じています。ずっと日本しか知らないあなたが、もう一つのあなたのルーツに触れて、ママが世界一好きなパパと、あなたを大好きでいてくれるもう一人のおじいちゃん、おばあちゃんと過ごす日々は確実にあなたの糧になります。新しい発見をどんどん生きる力にしていくあなただから、10日後、ぐんと大きく強くなってママを驚かせてくれることでしょう。

大好きよ、あなたがいなくて本当はとってもとっても寂しいです。