あんにょんはせよ。
今朝もいつもどおりのドタバタ劇でございました。
朝から疲労。
「今日はあいさつ当番だから遅れられないの
〜



と言いながらドタバタしているみゅーを

「...水着の用意は。」
と、今日はプールがあると言っていたくせに確実に支度していないみゅーを見かねて教えてやった。
「はあぁぁっ


まだだったー!」
またドタバタ。
本来ならば前日の夜には翌日の支度はすべて終わらせてから寝ることになっているのが我が家ルール。
それなのに毎朝毎朝ドタバタしていることに嫌気がさす

「んじゃ、いってきます!!」
「プールの支度は完璧ね!?」
「うん、全部入れた!じゃーね!」
とドタバタ出て行った。
ため息をついて、ではようやくホッとひと息タイムでも...
と
リビングの床を見るとスイムキャップが...

なぜなんだ。
本当になぜいつも...

まだみゅーが家を出てから3〜4分。
あの重い荷物を背負って歩いてるんだから、今自転車で出れば追いつくであろう。
maiはありえないドすっぴんのまま、そのへんにあったワンピースを速攻で着て忘れ去られたスイムキャップを握りしめチャリに飛び乗った。
みゅーの通学路であるはずの道をひたすら走るも、ヤツの姿はない。
すぐに道端で手渡せると思って飛び出て来たにもかかわらず、みゅーに会うことのないままmaiは学校に着いてしまった。
「チッ

あのヤローどこで何してやがる

ちなみに小学校の6年間では、1度として忘れ物を届けてやったことはない。
忠告は必ずしているのにそれでも忘れたのなら勝手に叱られるがいいさ、と放っておいた。
ただ、
中学はワケがちがう。
周りの先輩お母さんたち数人が、
「中学は、とにかく提出物をきちんと提出することと、忘れ物は絶対にしないこと。これは内申にかなりひびくから絶対に気をつけた方がいい!」
と口を揃えて言っていたので、今回このまま帰るべきか、こっそり下駄箱に入れに行くか相当迷った。
髪すらも梳かしていないすっぴんのオバサンがいつまでもウロウロと校門前にいたのでは不審者連絡されてしまうかもしれないので、勇気を出して裏門から入ってみた。
みゅーの言っていた「あいさつ当番」らしき生徒たちが、「おはようございまーす!」と数人で声をかけてきてくれた。
その中にみゅーはいない。
「おはようございます!」
怪しまれぬよう、すっぴんババアは元気に挨拶を返す。
無駄に胸を張り、まるで生徒かのような堂々たる態度で一年生の下駄箱へ向かう。
みゅーの靴は...
あった。
上履きが。
...なぜに?
もう何十分も前に家を出たあの子は今一体いずこ??
校内にも入っておらず、あいさつ当番にもいない。
来る途中にも会わず。
彼女の謎行動に、筋が違えるぐらいに首をかしげながら上履きの中にスイムキャップを丸めて突っ込み、そそくさと学校をあとにしたmai。
腑に落ちん。
ほんとになんなんだ、あの子は...




