1号ちゃんと歯医者さん | 個性と特性とありのままの間(はざま)で~発達凸凹kids子育て日記、時々アイルランド、一時認知症仲間入りの父のこと。

個性と特性とありのままの間(はざま)で~発達凸凹kids子育て日記、時々アイルランド、一時認知症仲間入りの父のこと。

子どもたち(高2・中3・小5)のこと、発達障害(上の二人)のこと、留学していたアイルランドのこと、サッカーのこと、そして二世帯同居の認知症を発症した両親のことなどなど、つれづれと書いていくつもりです。

歯医者さん。

発達障害のあるお子さんの中には、
「歯医者LOVE😍」
なパターンの方もおられるかもしれませんが、
我が家の1号ちゃんにとっては、
最大の関門の一つ…。
だけど、少しずつ少しずつ。
時間と経験を重ねていきました。

1号ちゃん、昨日は歯医者の日でした。
歯医者の前の日は、
いつも、五味太郎さんの、
「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」

を読んで、本のセリフの通り、

「かくごはできた!」
「よし、がんばるぞ!」

と、気合いを入れて(?)臨みます(笑)
今日なんて、学童の先生が、
サザエさんの歌を替え歌にして、
歯医者さんの歌を作って、
歌ってくれていたそうで、
本人的にはもう、見通しバッチリ!(笑)

いや、毎回定期検診なので、
虫歯さえなければ歯を磨いて、
フッ素を塗るだけなのに、
最終的には、母も含め、
大人3〜4人がかりで、体を押さえることに…。

ま、本人は、頭の中ではやることは
ちゃんと分かっているので、
要は、心が追っついていないのです。

現に、寝転がって、口さえ開けてしまえば、
あとは、観念したかのように、
全て順調に進みます。

そう、あの歯医者の椅子に
自力で寝転がれないのです…。
寝ようにも、いつのまに鍛えたのか?というくらいの、力強い腹筋で起き上がってきます。

…とはいえ、歯医者に通い始めた
3歳過ぎの頃は、
歯医者の半径500メートルくらい近くまで来ただけで、大パニック…。
そこは、障害児も受け入れてくれる小児歯科で、ある程度のアイテムは整っていたので、
初めの頃は、首から下は、ネットで全身ぐるぐる巻の、まるでミイラのような状態でずっと、歯磨き&フッ素をしておりました…。
(※補足しておくと、見た目は可哀想とか思われるかもしれませんが、本人的には、ギュッとくるまって締め付けられている方が、安心だったりもします。そこから、慣れてきたら、だんだん緩めていくやり方です)
その頃は、歯医者のあとも、家に帰るまで大パニック。自転車の後ろで泣きわめく1号ちゃんを、通り過ぎる誰もが、哀れな目で振り返る状態で、その視線が、痛かったなぁ…。

だけど、回数を重ねるごとに
外で泣きわめく距離が行き帰りと短くなり、
そのうち、歯医者の前に来たら泣くようになり、
診察室に入ったら泣くようになり…。
そしてその頃になると、処置が終わってしまえば、ケロッとするようになってきました。

やがて、小学校2年生の終わり頃、
ようやく、ネットぐるぐるミイラ巻から
卒業でき、何とか寝転がって、大人3人で、手で押さえる程度で、できるようになりました。

そして、荒川区から金沢へのお引越し…。
歯医者も、1から探さないと…。
しかも、1号ちゃんでも、OKって言ってくれるところ…。
最終の砦は、障害者専門の歯科センターと思いつつ、できることなら、一般の人が通う歯医者に、通ってほしいなぁ…。

…と、一番近所の歯医者に一か八かトライ!!

事情を説明し、受け入れてくれることに!
でも、ネットぐるぐるミイラ巻きアイテムはないそうなので、自力で寝てもらわなけれはならず…

そんなこんなで、小3から通い始めた歯医者では、再び大人3〜4人がかりに…💧
でも、自分なりに質問をぶつけます。

「次何する?」
「これ、何味?」
「これ終わったら?」

(※これらの質問を少なくともそれぞれ最低10回は投げかけます😅)

…自分なりにどうにか見通しを持とうとしている1号ちゃん。

そして、本日。

今までは、母が常にそばで

「寝るよ!」
「大丈夫!」
「あと10回数えるまでね!」

などと声がけしつつ、ジタバタ暴れる両足で蹴られながらも押さえていたりしたのですが…

そう、本日初めて、母抜きで、1号ちゃんと2人の歯科衛生士さんだけで、なんとか寝転がって、最後まで受けられることができました…!!!

何度となく、歯科衛生士さんたちが
「寝転がらないなら、お母さん呼ぼうか?」
と1号ちゃんに問いかけると、
「呼ばない!」
と、即答で、それくらいなら…と、自力で寝転ぼうとする瞬間を歯科衛生士さんたちが、軽く押さえて、そのまま
「あ゛〜っ!!!」
と雄叫びを上げる1号ちゃんをよそに、ささっと歯を磨く…。
歯科衛生士さんたちも、1号ちゃんの反応や言動に慣れてきたようで、何十回もの同じ質問のオンパレードにもめげることなく、最後のフッ素まで終えることができました…!!

「本当に1号ちゃん大きくなったねー!!」
「一人でできて、偉かったよー!!」

など、1号ちゃんの成長をも喜んで下さり…。

本当に本当にありがたいかぎりです!!

…中3までには、歯医者にて、
スムーズに事が運ぶのが、
母のささやかな夢ですが(笑)
でも、いつか、自立生活を営んでほしいから、
歯医者にも、限りなく一人で(ヘルパーさんの力はいると思いますが)、いつかは行けるよう、そして、1号ちゃんの成長を共に見守ってくださる仲間や、1号ちゃんサポーターを地域に増やして
いけるよう、地道にがんばろう!と思いました!

いつものことながら、長くなってすみません💦💦

※写真は、いつか見た、彩雲です!