このお話は、私の5歳上の兄が
当時小学校1年生〜3年生にかけての
エピソードです。
私と兄は両親が働いていた東京で生まれ
しばらく親子4人で暮らしていました。
しかし兄が7歳の頃祖父が倒れてしまい
長男だった父親が西の方にある実家に帰る形で
父の地元に暮らすことになりました。
当時私は2歳。母は福島生まれで
突然地方にやってきたので友達0人。
そんな中
兄がいじめられていることが発覚しました。
パンダ兄 10歳 小学4年生
(私は5歳になっています)
保護者会 小学校のバスケチーム
須賀コーチ…児童たちに体罰をしているが、本人は認めていない。
4年生 斉藤くん…須賀コーチに、特に狙われている。
斉藤くん、Aくん・Bくん・パンダ兄・康平くんなどが同級生
6年生 砂田くん・岩田くん
須賀コーチの手下のような動きをしている。砂田くんの母親は県議を務める父親の虎の衣を借りているが、斉藤くんママを目の敵にしている様子。
砂田祖父は、自分の孫の話を
ある程度、砂田母(つまり娘)から
あらかじめ聞いていたようだが
砂田祖父さん
「どうして
そんなことを言われているのかは
先に校長先生のお話を伺ってから
娘に確認しようと思っていました。」
ちゃんと両方から話を聞いてから
判断しようと考える人だった。
そして
校長先生
「・・というのが、ここまでの話です。」
砂田祖父「・・・・・」
砂田祖父は全てを聞いて、
フーと長い息を吐きながら
校長室のソファーの背もたれに
1度深く寄りかかった。
砂田祖父
「なるほど…そういうことですか、、
まずは、、、
うちの娘や孫のことで、、、
関係者の方に
多大なご迷惑をおかけしまして
申し訳ございません。」
校長先生
「・・・・・・
ここまでのことを聞いて
砂田祖父さんは
どう思われましたか。」
砂田祖父
「まず…娘が何を言っているのか
全然わかりませんが、、
確かに須賀コーチの父親と私が
仲がいいのは事実です。
仕事の紹介もしています。
ただ、あくまでもそこは
紹介をしただけであって
その企業での仕事を、私の力で
辞めさせたり圧力をかけるようなことは
無理に決まっています。
そんなことをしようと
誰かに話したことも
考えてみたこともありません。」
校長先生
「・・・そうなんですか?」
砂田祖父
「はい、そんなこと普通
ドラマでもあるまいし
出来るわけないじゃないですか。
だから、孫の友達の父親の仕事を
辞めさせることなんて
尚更無理ですよ。
孫も娘も、2人揃って
私の仕事をなんだと思ってるのか…」
校長先生
「そうでしたか、、児童たちは
自分のお父さんが自分のせいで
仕事を辞めさせられるんじゃないかと
それが恐怖で、砂田くんにうまく
言い返せなかったようなので、、、
みんな砂田くんの話を
信じ込んでいたようです。」
砂田祖父
「…それもこれも、、
娘のせいですね、、、
こんなこと、
娘が孫に吹き込んだとしか
思えませんから・・・」
砂田祖父の顔には、怒りというより
困惑の色が見えていたらしい。
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