このお話は、私の5歳上の兄が

当時小学校1年生〜3年生にかけての

エピソードです。

 

「母親から聞いた、当時のママ友の話 ①」

 

私と兄は両親が働いていた東京で生まれ

しばらく親子4人で暮らしていました。

しかし兄が7歳の頃祖父が倒れてしまい

長男だった父親が西の方にある実家に帰る形で

父の地元に暮らすことになりました。

 

当時私は2歳。母は福島生まれで

突然地方にやってきたので友達0人。

そんな中

兄がいじめられていることが発覚しました。

 

パンダ兄 10歳 小学4年生

(私は5歳になっています)

 

 

 

 

 

パンダ兄と康平くんは

倉庫の側で耳を澄ませる。

 

 

 

岩田くん

「お前のせいでバスケの練習の時、

 必ずどっかの親が

 見にくるようになっただろ?」

 

 

 

斉藤くん

「どうして僕のせいって決めつけるの?

 バスケの練習をしてる子は

 いっぱいいるでしょ。」

 

 

 

砂田くん

「絶対にお前だよ。

 

 だってうちの母さん

 そう言ってたから。」

 

 

 

 

斉藤くん

「砂田くんのお母さんになんて

 僕会ってないよ。

 

 なんでそんな砂田くんのお母さんが

 僕のせいにするの?」

 

 

 

砂田くん

「お前はバスケが弱いから

 強い俺たちのことを嫉妬して

 辞めさせるために嘘ついてるって!」

 

 

 

岩田くん

「お前、なんでそんなこと言うんだよ!」

 


 

 

 

やっぱりそうか。

 

 

砂田くんを動かしているのは

あの母親だ。

 

 

 

斉藤くん

「だから言ってないって!

 

 それに、そんな話なら

 ちゃんとバスケの練習の時に

 みんなの前で聞いてよ。

 

 どうしてこんなところで聞くの?」

 

 

 

斉藤くんも、一生懸命言い返している。

 

 

 

砂田くん

「みんなの前で聞いたら

 俺らがいじめてるみたいになるだろ!」

 

 

 

その時

 

 

 

康平くん

「これは違うの?!」

 

 

 

正義感の強い康平くんは

黙って見ていることなど出来なかった。

 

 

 

砂田くん

「なんだよお前、見張ってたのか?」

 

 

 

康平くん

「斉藤くんと遊ぼうと思ったら

 こっちの方に来たから

 話しかけようと思って

 ついてきたんだよ!

 

 だけど、何話してたの?!」

 

 

 

砂田くん「別に。」

 

 

 

 

その時、体育の先生も追いついた。

 

 

 

 

体育の先生

「ここで何やってるんだ?」

 

 

 

砂田くん

「一輪車取りに来ました。」

 

 

 

 

体育の先生

「こんな裏に一輪車なんてないだろ。」

 

 

 

康平くん

「斉藤くんが、砂田くんたちに

 バスケのことで

 何か言われていました!」

 

 

砂田くん

「別に何も言ってない!!」

 

 

 

体育の先生

「斉藤くん、何があった?」

 

 

 

 

斉藤くん

「・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

康平くん

「・・斉藤くんは、

 嘘なんかついてないのに

 嘘ついてるだろって

 言われてました!!

 

 砂田くんのお母さん

 なんでそんなこと言うの?

 

 それに砂田くんはなんでそれを信じて

 斉藤くんのことは信じないの?」

 

 

 

体育の先生

「砂田くんのお母さんが

 何を言ってたんだ。」

 

 

 

砂田くん

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

体育の先生

「・・・・・・・・

 

 もういい。もうすぐ

 昼休みが終わるからな。

 

 一旦全員教室に戻りなさい。

 5時間目が終わったら

 砂田くんと岩田くんは

 教室に残ってて。」

 

 

 

小学生にとって体育の先生は

怖い存在だ。

少なくともこの学校ではそうだったらしい。

 

砂田くんたちは泣きそうな表情で

その場を立ち去り

体育の先生はすぐに、

砂田くんの家に電話をかけた。

 

 

 

 

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