登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。(春香さん)
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきて色々暴露を始める。
児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で
誠との関係が判明した。
実家暮らし。その母親が強烈だが
誠はユリに100万円借りている?!
お姉さんが、
お風呂を沸かす準備をしたり
リビングで遊ぶ子供たちを
見守ってくれている間に
舞香さんはさっき、寝室に置いておいた
手提げ金庫の鍵を開けた。
もちろん中に、携帯が入っている。
鍵を舞香さんが持っていたので
開けようがない。
しかしそれでも誠は
手ぶらでどこかに行ってしまった。
(はぁ・・)
深いため息をつくと急に
あの日のことを思い出した。
突然離婚をしたいと言い出して
これは不倫じゃない
本気だからと言った夫。
この時机の引き出しから
コン⚪️ームが出てきたり
ハイブランドのものを買った
領収書が出てきたりしても
なんだか気持ちがふわふわして
何が何だかわからなくて
まだ「離婚なんかしたくない!」
と思っていた。
しかしその後
次から次へと新しい女が出てきて
もう、なんでこんな男にこだわって
離婚したくないとか思っているのか
全然わからなくなっている。
そして、金庫を開ける。
携帯のロックは、
外してもらっている。
舞香さん「やっぱり・・・」
携帯の画面を見ると
すごい数の着信。
全部、藤沢美波だ。
他の2人からも
連絡が来ているのかもしれないが
カカオトークの方には
ロックがかかっているので
舞香さんは見ることができない。
携帯を置いて出ていけたのも
カカオトークは見られないから
問題ないと思ったのだろうか。
舞香さんは、
もう1度ため息をつく。
結局この携帯を見ることができても
アプリにロックがかかっていたり
パスワードが必要なものばかりで
本人がいなければわからない。
もしかしたら見れるのかもしれないが
全然わからない。
舞香さんはその携帯を持って立ち上がる。
そして、リビングにいる姉に話しかける。
子供達は、子供たち同士で集まって
テレビでYouTubeを見ていた。
舞香さんの姉
「あぁ、舞香早かったね。
。。何?なんかわかったの?」
舞香さん
「うぅん、、むしろ全然わからない。
携帯のロック外せても
アプリにロックかかってたりするから・・
だけど、美波からは普通の
着信もあるの。」
舞香さんの姉
「何やっても繋がらないから
普通に電話かけてきたとか?」
舞香さん
「うん、そう思う。だけどさ
美波は誠と連絡が取れなくなって
今すごく困ってるはずだけど
。。。誠がどこかに行ったのは
もしかして美波のところ?」
舞香さんの姉
「あぁ、それは、、あり得るか・・
じゃあさ
今から美波のお姉さんに
連絡してみたら?
何かわかるかもよ。」
姉にそう言われて
確かにそうか、と思った。
舞香さんの頭はずっと真っ白で
色々行動に移しているようで
実は何も、頭に浮かんできていなかった。
------------------------------